【レビュー】明日、私は誰かのカノジョ (16)【感想】

1.『あらすじ』

「普通なんて実は無いんじゃない?」
誰かの言葉に気付かされ、誰かの言葉に救われた。
私と同じ気持ちを持つあなたにも出会えた。
生まれて初めて、この人生に普通の幸せを感じた。

でも…この私の歪みは消えない。

幸福は麻薬のようで、束の間の痛みを忘れさせてくれるけど
それを失う時の苦痛は耐え難い。

それならいっそ、幸せなんていらないんじゃないんだろうか――

引用:小学館

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

 大学に通いつつ就職活動をしているゆきは、レンタル彼女としても活動を続けている。

 そこで三年間雪をレンタルし続ける太客、正之まさゆきに変化が生じ始めた。

 どうやら金銭的な余裕がなくなるようであり、レンタルを続けるのが難しいとのこと。

 雪はそれに納得をするが、正之は次のレンタルで最後の勝負に出るのであった。

 また雪は母親と少しずつ距離を縮め、学費の援助まで話に上がる。

 これで母親との和解も近いと思われたが、とあることから事態が急変してしまう。

 加えて彼氏である太陽たいようも、自身の母親に雪と付き合ってることがバレてしまった。

 改善されつつある生活から一変、雪に過酷な運命がきばく。

 果たして雪は、この状況をどう乗り越えていくのであろうか。

2-2.『感想』

 今巻は改善されつつあった親子関係が、ふとした出来事で瓦解がかいしてしまう展開です。

 母親と少しずつ距離を縮めていた雪ちゃんですが、一気に関係が急降下してしまいました。

 これは、母親が悪いですね。

 雪ちゃんとの関係は、さびしさを埋めるためだけだったのかもしれません。

 やはり幼い頃からヤバかった母親が、急に仲良くしようと近づいてきたことがおかしかった訳ですね。

 読んでいて、雪ちゃんが不憫ふびんでなりませんでした。

 また太陽君も、母親に雪ちゃんとの関係がバレてしまいます。

 自己中心的で束縛が強く、地元に無理やり就職させようとする母親なので、当然発狂しました。

 このままどうなってしまうかと固唾かたずんでいましたが、太陽君がやりましたね。

 これで雪ちゃんと、上手く行くかもしれません。 

 と思っていたのですが、その時には雪ちゃんが母親に裏切られた後でした。

 絶妙なバランスで保っていた何かが、崩壊ほうかいします。

 後半は、辛い展開でしたね。

 この先いったいどうなるのか、少々不安です。

 それとどうやら、次の17巻で終幕のようですね。

 つまり、次巻で最終巻ということになります。

 現状どん底なので、ここから上がっていくことを期待するしかありません。

 せめて、ベターエンドが良いですね。

 雪ちゃんがかわいそうなので、どうか幸せになってほしいです。

 引き続き、この作品を読んでいこうと思います。

 雪ちゃんと太陽君が母親との関係を崩壊させてしてしまう今巻に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:明日、私は誰かのカノジョ (16)
  • 著者:をのひなお
  • 発売日:2023年11月17日
  • 定価:880円(税込)
  • 発行:小学館
  • レーベル:裏少年サンデーコミックス

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • 明日、私は誰かのカノジョ (1) (裏少年サンデーコミックス)

  • 明日、私は誰かのカノジョ (2) (裏少年サンデーコミックス)

  • 明日、私は誰かのカノジョ (3) (裏少年サンデーコミックス)

 


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