【レビュー】清楚怪盗の切り札、俺。1【感想】

1.『あらすじ』

清楚怪盗の美しい盗みは、俺なしでは成立しない。痛快怪盗ファンタジー!

魔術を盗む右手を持つ一匹狼の盗賊・アッシュ。
伝説の大怪盗が狙うお宝を横取りしようと、彼が乗り込んだ森の先に――

ひとりの、幻想的で、美しい、清楚な少女が座っていた。

「”切り札”が、欲しかったんだ」

清楚怪盗を名乗る少女・ノアの狙いはアッシュだった。
実力行使で降参させようとする彼女を返り討ちにするも、
ふたりは利害が一致して共闘することに。

怪盗と盗賊が揃ったら行うことは一つ――

盗みだ。

ノアは裸にタオルだけ巻いた姿でアッシュに言った。
「王女殿下を、寝盗るのさ」「は、はあぁ!?」

新時代のファンタジーは……怪盗ボーイミーツガール!

引用:ファンタジア文庫

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

 主人公のアッシュは、ユースティス神聖王国の首都アーヴェラスで盗みを働く盗賊である。

 自らを盗みの天才ギフテッド・シーフと言って、盗んだ物を金品に変えていた。

 しかしその小物臭がする言動から、周囲からは最凶の子悪党イビル・ウィンプと呼ばれている。

 そんなアッシュが行きつけの情報屋に行くと、ある日とある予告状のことを知らされた。

 気になるその内容は、この国にある世界最高の至宝を盗み出すというもの。

 加えてこの予告状を出したのは、伝説の大盗賊と呼ばれてる怪盗ノアという人物だった。

 アッシュは”伝説の大盗賊”という肩書に対抗心を燃やし、盗み出す宝を横取りすることを画策する。

 しかしこの予告状自体が実はおとりであり、世界最高の至宝とはアッシュのことだった。

 そうとは知らずまんまと誘き出されたアッシュは、結果としてノアの切り札ジョーカーとして行動を共にすることになる。

 また利害が一致した二人は、巨悪であるメビウス司教を倒すために動き出す。

 そのためにアッシュは、第二王女殿下であるシンシアを寝取ることになるのであった。

 果たしてアッシュは目的を達成するために、シンシアを寝取ることができるのであろうか。

2-2.『感想』

 清楚怪盗せいそかいとうノアちゃんと、その切り札ジョーカーになったアッシュ君。

 目的のために、第二王女であるシンシアちゃんを寝取ることになりました。

 どうやらそれが、巨悪であるメビウス司教の悪事を阻止することに繋がるようです。

 また優しすぎる変人と言われているシンシアちゃんは、困っている人を助けずにはいられない人物でした。

 寝取るために家を無くした主人とメイドという設定の、アッシュ君とノアちゃんを屋敷に泊めます。

 屋敷にはシンシアちゃんしかいないので、疑われることなく上手く忍び込みました。

 シンシアちゃんはメビウス司教の婚約者として、一人屋敷に住むことになったようです。

 ちなみに肝心のメビウス司教は、アッシュ君がいる間は屋敷に帰ってきませんでした。

 その間にアッシュ君がシンシアちゃんと距離を縮めて、惚れさせていきます。

 ですがノアちゃんもアッシュ君に気があるようで、何かと嫉妬心しっとしんあらわにしていました。

 この嫉妬心はノアちゃんの過去と、何やら関係がありそうです。

 それとアッシュ君には、魔導紋まどうもんというものを盗む異能があるみたいですね。

 魔導紋は女神カテナから十七の家系に与えられた、特別な魔術だそうです。

 敵の特別な力を手に入れて使うのは、ロマンがありますね。

 実際この異能が、この物語のカギになっています。

 この異能をどうしてアッシュ君が所持しているのか、次巻以降にその謎は解明されるのでしょうか?

 加えてノアちゃんの過去も、同じく気になりますね。

 それとこの一冊で完成してる感がありますが、次巻への伏線もいくつか張られています。

 その一つが次に盗みに入る先の予告状であり、まだまだ物語は続きそうですね。

 二人の活躍を、今後とも楽しみに待っています。

 清楚怪盗ノアちゃんの切り札になったアッシュ君が王女様を寝取る展開に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:清楚怪盗の切り札、俺。
  • 著者:鴨河
  • イラスト:みきさい
  • 発売日:2023年10月20日
  • 定価:792円(本体720円+税)
  • 発行:KADOKAWA
  • レーベル:ファンタジア文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。


レビューに戻る▶

ブックマーク
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA