【レビュー】異世界黙示録マイノグーラ~破滅の文明で始める世界征服~ 6【感想】

1.『あらすじ』

異世界を舞台に探検!拡張!開発!殲滅!大人気ダークファンタジー!

レネア神光国を率いる聖女たちへの斬首作戦は成功した。
拓斗は裏から事態を操っていたテーブルトークRPG「エレメンタルワード」のプレイヤーである操腹慶次(くはら・けいじ)を打倒し、奪われていた《汚泥のアトゥ》を取り戻すことに成功するが、その代償は大きなものとなった。
意識を失ってしまった拓斗……指導者不在という最悪の状況を打破すべく、アトゥはある英雄の召喚を決意する。

《幸福なる舌禍ヴィットーリオ》――それはマイノグーラ史上最悪の英雄。

引用:GC NOVELS

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

 イラ・タクト率いるマイノグーラ陣営は、操腹慶次くはらけいじ率いるテーブルトークRPG陣営を無事に撃破した。

 加えてレネア神光国は瓦解がかいしたものの、華葬の聖女ソアリーナと顔伏せの聖女フェンネを逃がしてしまう。

 そしてこれまで奪われていた汚泥のアトゥを取り戻したのだが、代償としてタクトは記憶喪失に近い状態になってしまった。

 指導者の代行として、アトゥがマイノグーラを取りまとめることになる。

 またどうにかタクトの状態をよくするため、アトゥは苦渋の決断で自身と相性がとても悪い英雄、幸福なる舌禍ヴィットーリオを呼び出すことした。

 ヴィットーリオは戦闘能力こそ皆無であるが、深謀遠慮しんりょえんぼに長ける英雄であり特殊な能力を所持している。

 だが代わりに性格にとても難があり、タクトを除いて上手く扱うことが難しい人物だった。

 結果として無事に呼び出せたヴィットーリオであったが、マイノグーラの人々にイタズラや嫌がらせをするばかりで何もせず、最終的には出奔しゅっぽんしてしまう。

 更に時を同じくして壊滅したレネア神光国には、聖王国クオリアから日記の聖女リトレインに加えて異端審問官クレーエ=イムレイスがやって来ていた。

 そうして終わったはずのレネア神光国での戦いは、新たな英雄と聖女の登場により再び混沌へと誘われていく。

 果たしてマイノグーラ陣営は、この状況を無事に乗り越えることができるのであろうか。

2-2.『感想』

 今巻ではマイノグーラの指導者であるタクト君が、力を使った代償で記憶喪失になってしまいました。

 指導者を一時的に失ったマイノグーラは、代わりにアトゥちゃんが率いることに。

 またどうにかしてタクト君を治すために、新たな英雄を召喚しました。

 それにより現れたヴィットーリオさんですが、性格に問題がありすぎて制御不能状態です。

 ろくに成果も出さずにマイノグーラ陣営の人々に嫌がらせや悪戯を仕掛けて、早くも嫌われ者になってしまいました。

 加えて置手紙を残して、マイノグーラを去ってしまいます。

 しかしこれでもタクト君への忠誠心はあるようで、狂信度に関しましては人一倍高そうでした。

 とても個性的なキャラクターであり、このような人物を生み出して物語で上手く動かしている作者様は流石としか言いようがありません。

 ある意味酷いキャラですが、キャラクターとしてはすごく魅力的ですね。

 どうしたらこのようなキャラクターを作り出せるのか、とても気になります。

 それと敵陣営に現れた日記の聖女リトレインちゃんと異端審問官のクレーエさんですが、こちらも良い味を出してますね。

 特にクレーエさんは、着ている衣服が素晴らしいです。

 カバーイラストにもなっていますが、ボディラインがあらわになっていてとてもセクシーですね。

 もちろんリトレインちゃんも可愛いです。

 またマイノグーラ陣営がこの二人の陣営と争い始めてからしばらくしてですが、他のプレイヤーたちにも動きがあったようでした。

 次巻以降は、本格的に他プレイヤーとの接触が増えそうですね。

 早く続きが読みたいのですが次巻の発売は2024年ということで、読めるのはかなり先になってしまいそうです。

 内容がとても面白いので、時間がかかっても作者様の納得のいく作品に仕上げて頂きたいので、個人的にはいつまでも待つ所存ですね。

 それはそうとこの作品を読み終わると私は、毎回シミュレーションゲームをやりたくなります。

 あれは面白いですが時間泥棒なんですよね。

 手を出そうかとても悩みます。

 話が脱線しましたね。

 マイノグーラは今巻も素晴らしい作品でしたので、読んでいる私自身も勉強になりました。

 シミュレーションゲーム好きには、特にお勧めの作品です。

 記憶喪失になったタクト君を治すために召喚した英雄が次々に問題を起こす今巻に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:異世界黙示録マイノグーラ~破滅の文明で始める世界征服~ 6
  • 著者:鹿角フェフ
  • イラスト:じゅん
  • 発売日:2023年4月28日
  • 定価:1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 発行:マイクロマガジン社
  • レーベル:GCノベルズ

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • 異世界黙示録マイノグーラ~破滅の文明で始める世界征服~ 1 (GCノベルズ)
  • 異世界黙示録マイノグーラ~破滅の文明で始める世界征服~ 2 (GCノベルズ)
  • 異世界黙示録マイノグーラ~破滅の文明で始める世界征服~ 3 (GCノベルズ)
  • 異世界黙示録マイノグーラ 01 ~破滅の文明で始める世界征服~ (電撃コミックスNEXT)

 


 

【著者:鹿角フェフの別作品】

  • これが異世界のお約束です! (1) (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)

 


レビューに戻る▶

 

ブックマーク
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA