1.『あらすじ』
その男――稀代の英雄か、 それともただの人か。
精霊人が探し続けていたという呪物「真紅の精霊石」の影響で石化してしまったルーク。
彼を治療するため、世界樹の麓にある伝説の精霊人の国・ユグドラを訪れたクライであったが、
世界を巡るマナ・マテリアルが集まるという世界樹には、なんとレベル10級宝物殿【源神殿】が顕現していた!さらに肝心のルークが石化したまま動き出し(!?)【源神殿】の奥へと消えてしまったからさぁ大変!
困り果てたクライは、ルークが勝手に戻ってこないか期待しつつ一週間ほど待ってみることにしたのだが……?大人気勘違いファンタジー、待望の最新刊!
引用:GC NOVELS
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
レベル10の宝物殿である『原神殿』に石化したルークが消えて一週間。
クライたち嘆きの亡霊と星の聖雷は、行動に移すことにした。
それはシトリーの研究成果を利用した大変危険なものであり、違法なものである。
しかし世界の破滅を考えれば仕方がない。
またこれまで敵対していた千鬼夜行も、ひょんなことから仲間に加わる。
それでも敵は強大であり、勝ち目は薄かった。
だが仲間たちはクライのこれまでの実績を信じて、作戦を実行に移していく。
そんな中でクライはユグドラの皇族セレンの疲労を慮り、快適に過ごすことが可能になる『快適な休暇』を貸し出した。
これにより張り詰めた緊張が完全に崩れ去り、セレンは何もかもがどうでもよくなってしまう。
更にクライの一見理解できない行動が、様々な状況を作り出していく。
そして最終的には、原神殿の最奥にいる仮面の神ケラーが動き出すのであった。
果たしてクライたちはレベル10の宝物殿を攻略して、世界を救うことができるのであろうか。
2-2.『感想』
今巻ではユグドラにあるレベル10の宝物殿『原神殿』を攻略する展開になっています。
ですが攻略と言っても、外側からシトリーちゃんの違法研究結果を使ってどうにかする感じですね。
仲間たちは最初否定的でしたが、クライさんの賛成により決行されることになりました。
ちなみに当然クライさん本人は、内容をあまり理解していません。(笑)
今巻でもクライさんの行動が連鎖していき、この絶望的な状況を打破していきます。
流石に今回は強敵過ぎて、最後はどうなってしまうのかとヒヤヒヤしました。
宝物殿のレベルは10であり、敵は神です。
流石の嘆きの亡霊でも、普通に戦ったらまず勝ち目がない相手でした。
クライさんは確かに本当は弱いですが、良い意味でも悪い意味でも運が凄まじいですね。
勘違いものの作品としては、個人的にトップクラスに面白いと感じています。
また今巻ではこれほどの強敵と戦うので、次巻ではもう少し落ち着くみたいですね。
それはそうと、二桁巻および累計100万部おめでとうございます。
10巻続いても主人公が一切強くならないバトルものは、中々見かけません。
クライさんの憎めないキャラクター性も最高です。
これは、アニメ化も見えてきますね。
次の11巻の発売が今から待ち遠しいです。
レベル10の宝物殿に存在する神に立ち向かう今巻に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:嘆きの亡霊は引退したい~最弱ハンターによる最強パーティ育成術~ 10
- 著者:槻影
- イラスト:チーコ
- 発売日:2023年5月30日
- 定価:1,320円 (本体1,200円+税10%)
- 発行:マイクロマガジン社
- レーベル:GCノベルズ
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 嘆きの亡霊は引退したい~最弱ハンターによる最強パーティ育成術~ 1 (GCノベルズ)
- 嘆きの亡霊は引退したい ~最弱ハンターによる最強パーティ育成術~ (1) (電撃コミックスNEXT)
【著者:槻影の別作品】
- 誰にでもできる影から助ける魔王討伐
- 昏き宮殿の死者の王
- 天才最弱魔物使いは帰還したい ~最強の従者と引き離されて、見知らぬ地に飛ばされました (一迅社ノベルス)
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