1.『あらすじ』
幼女のような見た目ながらも生まれつき高い魔力を持ち、世話好きな一面から魔族を統べていた魔王――ラグリンド=ジェネルフ=コウラソーダは、ワーカホリック気味であった。
そんな時、勇者の襲撃と部下たちの反乱を機に、「死んだことにしてゆっくり過ごそう」と思い立った彼女は、毛玉スライムなどのもふもふな魔物たちと一緒に南国の無人島でスローライフを始めて……!? 幼女で社畜な元魔王様の南国スローライフ開幕!引用:一二三書房
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
第48代魔王ラグリンド=ジェネルフ=コウラソーダは、勇者たちと相対していた。
勇者たちの言い分としては、魔族は悪である。
しかし実は、人間たちの王国貴族たちの腐敗によるしわ寄せを、魔族のせいにしただけだった。
だがそのことを知らない勇者は、今こうして偽の魔王城とも知らずに、魔王を倒さんと挑んでいく。
魔王と勇者の戦いはまさに激戦……ではなく、圧倒的魔王優勢で運んでいた。
というよりも、勇者たちが弱いのである。
それに対して魔王は、このまま勇者たちを追い払おうと考えていた。
だがそんな時、勇者たちが驚愕の手段に出る。
それは、神器による封印術であった。
魔王はそれを見て、慌てふためく。
何故ならばその神器は魔王に使うものではなく、邪神などに使うものだったからだ。
魔王はこんなところで神器の力を全て使わないために、封印されたふりをして難を逃れる。
そしてそのまま神器について会議を開くべく、真の魔王城へと急いだ。
しかし結果として、魔王は宰相であるヒルデガルドから下剋上をされてしまう。
理由は魔王の力の一部が封印されたと勘違いしたことで、自分が次の魔王になるために排除しようとしたのだ。
魔王はこれを受けて、そもそも魔王をもうやりたくなかったこともあり、死んだふりをして自由に生きることにした。
その後道中出会った毛玉スライムたちを連れて、無人島へと移り住む。
また人間の国で冒険者になったり、側近メイド長のリーメイアと合流をする。
魔王は徐々にモフモフな生き物を仲間にしながら、自由を謳歌し始めるのであった。
果たして魔王がやって来た南国の無人島は、どのように発展していくのであろうか。
2-2.『感想』
勇者に封印されかけ、宰相に下剋上された元魔王のリンドちゃん。
モフモフたちに囲まれながら、南国の無人島で自由に暮らし始めます。
しかし無人島にはあらゆる物が不足しているので、人間の国で冒険者になりました。
メイド長のリーメイアさんとも合流して、モフモフたちも次第に増えていきます。
それにしても、ロリババアがモフモフに囲まれているのは最高ですね。
またリンドちゃんは見た目こそ幼女ですが、実年齢は相当なものです。
どうやら魔族は魔力が多いほど、老化が遅いようでした。
そしてリンドちゃんを封印したと思っている勇者たちや、始末していると思っている宰相があれこれ行動し始めます。
しかし実際リンドちゃんを封印ないし殺害できていないので、空回りしていますね。
今巻ではそんなリンドちゃんが、無人島を豊かにさせつつ、住民を増やしていく感じです。
次巻からは本格的に、勇者や宰相が起こす問題と向き合うことになりそうでした。
それはそうと、毛玉スライムは可愛いですね。
私も一匹飼いたいと思いました。
やはりモフモフは良いですね。
他にも、複数のモフモフが登場します。
これからどのようなモフモフが増えていくのか、非常に気になりますね。
引き続き、この作品を読んでいこうと思います。
南国の無人島で元魔王リンドちゃんがモフモフたちとスローライフをする物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:元魔王様の南国スローライフ~部下に裏切られたので、モフモフ達と楽しくスローライフするのじゃ~1
- 著者:十一屋翠
- イラスト:ファルまろ
- 発売日:2023年11月15日
- 定価:1,430(本体1,300円+税10%)
- 発行:一二三書房
- レーベル:サーガフォレスト
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
【著者:十一屋翠の別作品】
- 二度転生した少年はSランク冒険者として平穏に過ごす ~前世が賢者で英雄だったボクは来世では地味に生きる~ 1 (アース・スターノベル)
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