1.『あらすじ』
「ソロプレイヤーにとんでもねぇ奴が居たんだ……!」
交通事故のリハビリのためにVRMMO『alter・world』のβテスターになった石動影人はチュートリアル用の空間で体が動かせることが楽しく、ナビゲーターも呆れるほどβテストの全期間をリハビリだけに費やしてしまった。
ゲーム本編を楽しめずに落ち込んでいた矢先、製品版へデータを引き継げると知った影人は喜んでゲームを再開!
ところがβ版で特殊なプレイをしたせいで、他のプレイヤーのいない森の奥地に放り出されてしまう。
さらにβテスターが誰も勝てなかった神代の魔物と遭遇。絶体絶命――かと思いきや仲良くなって魔物の村に招待され……!?
さらには魔物固有の技やユニークアイテムを多数取得し、ゲームを楽しんでいるだけの影人は自覚が無いまま常識を逸脱した力を手に入れていく!
そんな折、初のプレイヤー参加型イベント「闘技大会」の開催が決定。影人も初めて森を出てイベントに参加することになり――!?
――彼の蹂躙劇に全プレイヤーが震撼する!引用:OVER LAP
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
主人公の石動影人は、交通事故により首から下が動かなくなってしまう。
しかし脊髄に機械の補助を付ける治験を受けることにより、状況に変化が訪れる。
またリハビリのためにVRMMO【alter・world】のβテスターとして、参加することになった。
けれどもゲーム内でうまく体を動かすことができず、チュートリアル空間に滞在し続ける。
結果としてβテスト期間は、何もせずに終わってしまった。
だがそのおかげで、影人の体は以前と変わりなく動くようになる。
そしてβテストは製品版に引き継げるようであり、影人はまだ見ぬゲームの世界に思いを募らせて、再びalter・worldへとやって来た。
ランダムで選ばれた補助術師というクセの強い職業で、影人はキャラクター名”ハチ”として冒険を開始する。
しかしβテストが引き継がれた結果、初期位置も最初の街ではなく、森の中になってしまう。
ハチはそうとは気が付かず、ボッチのままゲームを進める。
加えて何の因果か魔物の村に招待されて、様々なスキルや装備、アイテムなどを手に入れていく。
結果としてトップクラスの力を手にしたハチは、そうとは気が付かずにゲームイベントの闘技大会へと参加するのであった。
果たして闘技大会で、ハチはどのような結果を残すのであろうか。
2-2.『感想』
この小説は事故のリハビリでVRMMO【alter・world】始めた影人君が、プレイヤー名ハチとしてゲームを楽しむ物語です。
ゲームをスタートせずにβテストをリハビリに費やした結果、製品版の初期位置が森の中になってしまいました。
その森には負けイベント級の隠しボス、巨大蜘蛛のアトラ=ナトさんがいます。
しかしそのアトラさんに気に入られたハチ君は、魔物の住む村に招待されました。
その村で過ごすうちに、どんどん強力な称号・スキル・装備・アイテムがそろっていく感じですね。
ハチ君は気がついていませんが、他のプレイヤーではまず手に入らないものばかりです。
イベントの闘技大会では、ハチ君が正体不明の謎プレイヤーとして注目を集めました。
これまで一切情報の無い強プレイヤーに、周囲がざわつくのも仕方がないでしょう。
今後は表舞台に顔を出していくと思うので、ここからどのような活躍をするのか楽しみですね。
あとはハスバカゲロウさんという、キャラが濃すぎるプレイヤーも登場しました。
ニンジャ頭巾に女性用のスクール水着を身につけた、細マッチョです。
はたから見ると、変態ですね。(笑)
しかし面倒見がよく、ハチ君の初めての友達になります。
一応ヒロインも候補も登場しますが、ハスバカゲロウさんのキャラが強すぎて、そっちに全部持っていかれました。(笑)
まあ、事故の時に助けた女の子がプレイヤーにいるようなので、次巻以降は関わりそうですね。
けれども今巻の闘技大会の結果を考えると……あのような展開を迎えるヒロインは、なかなかいないと思います。(^-^;
これがゲームの世界で良かったですね。(^-^;
そういう訳で引き続き、この作品を読んでいこうと思います。
VRMMOで無自覚にも最強になっていくソロプレイヤーハチ君の活躍に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:えむえむおー!① 自由にゲームを攻略したら人間離れしてました
- 著者:鴨鹿
- イラスト:布施龍太
- 発売日:2023年11月25日
- 定価:1,430円(税込)
- 発行:オーバーラップ
- レーベル:オーバーラップノベルス
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
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