1.『あらすじ』
妹分の正体は――竜!? 波乱を呼ぶ魔法学園ファンタジー第2弾
「このままならば――貴様は退学だ」「なんでぇ!?」
その特異な体質から魔法学院の在籍を許されたリクス。だがシノの付きっ切りの指導もむなしく、壊滅的な成績を叩き出し至極真っ当な理由(?)で退学の危機に瀕してしまう。
「団へ帰るっす! それを拒むというなら、力尽くでもッ!」
さらにそこに傭兵時代の妹分・トランがリクスを連れ戻そうと学院にやってくる。
学院の中で“竜”の力を存分に振るう彼女のせいでこのままでは即刻退学!? 学院に残るため、リクスはトランを自身の召喚獣にしようと彼女との契約を狙うが――
え? トランって元々は俺の召喚獣だったの? なにそれ!?引用:ファンタジア文庫
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
なんとか魔法学院の在籍を許されたリクス。
これで安泰かと思いきや、再度退学の危機に直面してしまう。
それに対してリクスも断固として戦う意思を示すが、今度の理由は真っ当だった。
どうやら普通に、リクスのテスト点数が絶望的に悪すぎたのである。
これにはリクスも、ぐうの音も出ない。
なのでどうにか退学を回避すために、リクスは部活動を始めることにする。
理由は部活動で成果を出せば、退学が回避されるらしいからだ。
そうして部活動の見学を始めるのだが、途中で傭兵時代の妹分、トランが現れる。
トランはリクスを傭兵団に連れ戻すために、やってきたようだ。
当然戻りたくないリクスは、それに抗う。
だがそれとは別に、なんとトランの正体が竜であり、リクスの召喚獣ということが判明する。
しかしその召喚獣の契約は何とも中途半端なものであり、完全ではなかった。
なのでこの契約をどうにかするため、リクスたちは動き出す。
けれども竜であるトランに目を付けた存在がおり、暗躍し始めるのであった。
果たしてリクスは、トランとの中途半端な契約をどのようにしていくのであろうか。
2-2.『感想』
今巻は再度退学の危機を迎えたリクス君が、部活動を見学しに行く展開です。
また妹分のトランちゃんが現れて、問題を引き起こしました。
加えてトランちゃんの正体は竜であり、リクス君の召喚獣でもあったみたいですね。
しかしそれは完全なものではなく、トランちゃんからの一方的なものらしいです。
この不安定な契約を対処するために、あれこれ考える感じですね。
ですが竜というのはとても珍しく有用らしいので、狙う人物が現れます。
後半では大変な事態に陥り、読んでいてハラハラしてしまいました。(^-^;
またリクス君は勉強が苦手なようでして、点数が絶望的に悪かったみたいです。
それにより今回、退学の危機を迎えてしまう訳ですね。
これは流石に、力で抗うことはできません。(^-^;
結果として部活動で活躍することを目指し、部活動を見て回りました。
魔法学院ならではの部活動があり、読んでいて楽しかったです。
特に魔法生物飼育部には、笑いました。
ある意味、変態の集まりでしたね。(笑)
しかしフェニックスの卵については、同情いたします。(^-^;
アレはヒドイ事件でしたね……。
それはそうと、今巻のヒロインであるトランちゃんが可愛かったです。
元気いっぱいのおバカ系妹キャラで、見ていて微笑ましく思いました。
妹分なので距離感がとても近いですが、異性としてはあまり見られている感じはしませんね。
これは、何となく負けヒロイン感があります。(^-^;
ただ今後トランちゃんがリクス君に対して、特別な感情が芽生えれば可能性はありますが。
その部分が、今後気になるところですね。
また他のヒロインたちとの関係にも、目が離せません。
なので、リクス君の今後に期待します。
そういう訳で引き続き、この作品を読んでいこうと思います。
妹分のトランちゃんが登場して新たな事件が起きる展開に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:これが魔法使いの切り札 2.竜の少女
- 著者:羊太郎
- イラスト:三嶋くろね
- 発売日:2024年3月19日
- 定価:792円(本体720円+税)
- 発行:KADOKAWA
- レーベル:ファンタジア文庫
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- これが魔法使いの切り札 1.黎明の剣士 (ファンタジア文庫)
【著者:羊太郎の別作品】
- ロクでなし魔術講師と禁忌教典 (ファンタジア文庫)
- ロクでなし魔術講師と追想日誌 (ファンタジア文庫)
- 古き掟の魔法騎士I (ファンタジア文庫)
- ラストラウンド・アーサーズ クズアーサーと外道マーリン (ファンタジア文庫)
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