1.『あらすじ』
強さじゃない。“楽しく生きる”ために魔法使いになるんだ
剣士リクスは戦い以外の人生を求め魔法学園へ入学するも、魔術師の適正皆無と判定される。それでもリクスは持ち前の戦闘能力ゴリ押しで学園生活をこなし、新たな生き方を掴むべく自分なりの“魔法”に挑んでいき?
引用:ファンタジア文庫
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
ブラック傭兵団に所属するリクス=フレスタットは、ある日自身の死を偽装して傭兵団から抜け出した。
理由はいずれ結婚して、将来孫に囲まれて老衰で死にたいからである。
生きるか死ぬかの傭兵団は、もうこりごりだった。
そしてリクスは傭兵の代わりに、社会的地位の高い魔術師になることを目指す。
幸いエストリア魔法学院から、リクスは特待生として招待されていた。
そうしてエストリア魔法学院に、入学を果たす。
しかしどういう訳か、リクスには魔術師としての適性が皆無だった。
それにより特待生にもかかわらず、このままでは退学になってしまう。
だがリクスはそれでも、持ち前の身体能力で魔術師たちを圧倒していく。
加えて仲間たちにも恵まれ、学院生活を何とか過ごしていた。
けれども宵闇の魔王を崇める祈祷派が暗躍し始めることで、一変していく。
そして同じく特待生である、シノ=ホワイナイトが狙われる事件が発生するのであった。
果たしてリクスは、祈祷派の野望を打ち砕くことができるのであろうか。
2-2.『感想』
この小説は傭兵団を抜けて魔術師を目指すリクス君が、特待生としてエストリア魔法学院に入学する物語です。
傭兵団での生活に嫌気が差したリクス君は、社会的地位の高い魔術師を目指すことにしました。
そうして魔法学院に入学しますが、リクス君は魔法の適性が皆無のようです。
超人的な身体能力を最初は魔法と勘違いされながら、授業を乗り切っていきました。
ですがそもそもの話として、リクス君は特待生として招待されています。
特待生の招待状は特殊な魔法を使えるような、隠れた才能を持つ者へ自動的に送られるようでした。
なのでリクス君にも、隠れた才能があります。
それは過去に宵闇の魔王を倒した、黎明の剣士と関係があるみたいですね。
またもう一人の特待生である、シノちゃんも宵闇の魔王と関りがあるようでした。
それは結果として宵闇の魔王を崇める祈祷派に、狙われる理由になってしまいます。
おそらく今後はこの祈祷派が、事件を次々に起こしていく感じですね。
あとはヒロインたちも、着実に増えていきそうです。
現状では特待生のシノちゃん、第三皇女のセレフィナちゃん、同級生のアニーちゃんといったところですね。
巻末では傭兵時代の後輩の子が出てくるので、次巻からヒロインに加わりそうでした。
これはヒロインレースがどうなるのか、とても楽しみです。
それと作者様は長年魔法学園ものを書いていた方なので、流石に手慣れている感じですね。
流れがとてもスムーズで、気が付けば読み終わっていました。
独自設定や専門用語がいくつか出てきますが、作品としては読みやすいと思います。
王道な魔法学園ものという感じですね。
そういう訳で引き続き、この作品を読んでいこうと思います。
傭兵を抜けて魔術師を目指すリクス君が魔法学園に入学する物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:これが魔法使いの切り札 1.黎明の剣士
- 著者:羊太郎
- イラスト:三嶋くろね
- 発売日:2023年11月17日
- 定価:770円(本体700円+税)
- 発行:KADOKAWA
- レーベル:ファンタジア文庫
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
【著者:羊太郎の別作品】
- ロクでなし魔術講師と禁忌教典 (ファンタジア文庫)
- ロクでなし魔術講師と追想日誌 (ファンタジア文庫)
- 古き掟の魔法騎士I (ファンタジア文庫)
- ラストラウンド・アーサーズ クズアーサーと外道マーリン (ファンタジア文庫)
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