1.『あらすじ』
痛みと苦しみを代償に――輝くは最強の精霊紋!
平凡だが窮屈な高校生活を過ごす咲良は、ある日突然クラスメイトと共に異世界への門前に迷い込んでしまう。『門をくぐれば能力を手に入れ新たな人生が始まる――』
しかし、咲良は友人に裏切られ転生に出遅れてしまう……。
一人残された咲良に提示された選択肢は、精霊王との契約と凄まじい苦痛を伴う肉体改造だった!?異世界の貴族・リオンに転生した咲良は、世界を揺るがすほどの大精霊たちに愛されながらゆっくり成長を重ねていく。
リオンのご先祖様からの大変なお願いや、貴族の政争、他の転生者達もいて危険な異世界……
咲良は生き残るため努力と肉体改造を重ね、異世界を支える精霊たちが抱える問題も解決していく!痛みと苦しみを乗り越えた最強の魔術師が歩む成長譚、開幕!
引用:MFブックス
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
クラスメイト七人と共に、謎の空間に迷い込んでしまった男子高校生の咲良。
目の前には転生することができる門が現れ、クラスメイト達に先を越されてしまう。
そして一人取り残された咲良の目の前に、職業代償Θ型の門が現れた。
いろいろと思うところはあったが、何もない空間に残されるよりはましだと、咲良は門を潜る。
その結果として、キリアム公爵家の後継者である、リオンとして転生を果たした。
しかしリオンは虚弱であり、いつ死んでもおかしくない状態である。
だが門を潜って手に入れた能力である、自己開発指南で自身を改造していく。
加えて自己開発指南はアップデートにより自我が芽生え、リオンはそれにアル・ベル・アインと名付ける。
そうして何とか、リオンは生き残ることに成功した。
だがこれは始まりに過ぎず、リオンはキリアム家初代のご先祖様と出会い、精霊紋を授かる。
更に神の加護で、過去にキリアム家が陥った歴史的事件などを知っていく。
そしてリオンは精霊に愛されながら成長していき、歴史の闇を暴いていくのであった。
果たしてキリアム家が抱える問題を、リオンは解決することができるのであろうか。
2-2.『感想』
この小説は異世界に転生したリオン君が、精霊・魔術・神の加護・自己改造などを経て活躍する物語です。
ベルファスト王国のグラス地方を統治する公爵、キリアム家の後継者として転生したリオン君。
キリアム家は精霊の力で豊かになっており、リオン君はその中でも精霊に愛される者でした。
加えて転生時に自己改造できるようになっており、身体を最適化していきます。
また魔術の最高職でもある理皇であり、神の加護で過去を知ることができました。
けれどもその代償なのか、身体は虚弱で幼いうちはほぼ寝たきりです。
更に体の改造が間に合わなければ、死亡するのが濃厚でした。
そうした危機を乗り越えて、リオン君は成長していきます。
ですが次第に、過去を見ることでキリアム家が抱える歴史的問題を知ることになりました。
どうやら、キリアム家は元々独立した国だったようですね。
しかし今では、ベルファスト王国の一地域という訳です。
歴史は闇が深いですね。(^-^;
それと分厚く読み応えのある一冊ですが、この一巻全てがある意味プロローグという感じです。
この巻で様々な準備が整ったので、次巻からが本格的なスタートですね。
キリアム家には、どうかベルファスト王国から独立してほしいです。
それと他の転生者との絡みも、今後気になるところですね。
敵対的な転生者も現れる気がしますので、それまでにもっと強くなる必要があります。
けれどもそこはまあ、どうにかなりそうですね。
いつの間にか、人外の強さになっている予感がします。(笑)
次巻からどのように成長するのか、楽しみですね。
そうい訳で引き続き、この作品を読んでいこうと思います。
虚弱と自己改造の苦痛を乗り越えて精霊に愛されるリオン君の物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:代償θ ~精霊に愛されし出遅れ転生者、やがて最強に至る~1
- 著者:漂鳥
- イラスト:bob
- 発売日:2023年12月25日
- 定価:1,430円(本体1,300円+税)
- 発行:KADOKAWA
- レーベル:MFブックス
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
【著者:漂鳥の別作品】
- 不屈の冒険魂 雑用積み上げ最強へ。超エリート神官道 (ダッシュエックス文庫)
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