1.『あらすじ』
勇者リアム、JKと一緒に魔王討伐!?
善良さ故に奪われ続けた前世の反省から「悪徳領主」を目指すリアム。
連合王国の侵攻を退けたことで、その派閥は第一皇子のものより巨大になりつつあった。
そんな中、突如出現した魔法陣に吸い込まれたリアムは――
「どうかこの国をお救い下さい、勇者様! ……え、二人いる!?」
どうやら未開惑星の勇者召喚に巻き込まれてしまったようで、現代日本から召喚された女子高生カナミと一緒に魔王を倒してほしいと頼まれるのだった。
一方、リアム不在のバンフィールド領では邪悪な思惑で暗躍する者達が……!?
悪徳領主が目標なのに勇者として魔王と戦っちゃう勘違い領地経営譚、第7幕!!引用:OVER LAP
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
ある日突然足元に魔法陣が現れて、勇者召喚されてしまった主人公のリアム。
どうやら人類は魔王に滅ぼされそうになっており、勇者召喚したようだった。
リアムは暇つぶしも兼ねて、人類を助けることを決める。
更にリアム以外にも召喚された女子高生がおり、カナミと名乗った。
奇しくもその名前は、リアムの前世の娘と同名である。
同一人物なはずがないとリアムは思いつつも、カナミのことが気になり始めるのであった。
変わってリアムがいなくなったバンフィールド領は、荒れに荒れ始める。
リアムの弟を名乗るクリフが現れて、バンフィールド領の乗っ取るために騒ぎ始めた。
加えてクリスティアナとマリーが案内人の策略により、暴走し始める。
結果として、二人は殺し合いにまで発展してしまった。
また私腹を肥やすために、官僚や寄子の貴族たちも集まって来て好き放題し始める。
果たしてリアムは魔王の脅威を無くし、バンフィールド領に戻ってくることができるのであろうか。
2-2.『感想』
今巻ではリアム君が勇者召喚されてしまい、バンフィールド領がリアム君不在で危機に陥ってしまう展開になっています。
案内人の策略により、リアム君は同じ世界にある星に勇者召喚されてしまいました。
転生と転移両方を経験するのは、中々小説でもみない展開ですね。
また同じく勇者召喚された女子高生のカナミちゃんは、リアム君の前世の娘でした。
そのことにリアム君は気が付きません。
名前が同じことには気が付きましたが、出会う確率を考えてあり得ないと思ったようですね。
最終的に二人の関係がどうなるのかは、ネタバレになるので控えます。
けれども、個人的にはとても感動しました。
カナミちゃんの今後の人生が、幸せであることを願います。
それと勇者召喚されたことで、当然バンフィールド領にリアム君はいません。
なのでこれをチャンスと見て、様々な人物たちがバンフィールド領に手を伸ばし始めます。
これには読んでいて何度も『リアム君早く帰って来てくれ……』と思ってしまいました。
仕舞いにはリアム君の配下たちも分裂して、争い始める始末です。
ですがその中でクラウスさんがいたおかげで、ある意味バンフィールド領は崩壊せずに済んだ感じですね。
リアム君の配下は個性が強すぎる人物が多いので、クラウスさんの重要性が良く分かりました。
それはそうと今巻の表紙に描かれている獣人の少女はチノちゃんといいまして、彼女の存在にはとても癒されます。
カナミちゃんがリアム君の前世の娘ということを考えれば、今巻のヒロインはチノちゃんですね。
今後は癒し枠として、次巻以降も登場することでしょう。
勇者召喚されたリアム君が前世の娘と出会う今巻に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:俺は星間国家の悪徳領主!⑦
- 著者:三嶋与夢
- イラスト:高峰ナダレ
- 発売日:2023年5月25日
- 定価:957円(税込)
- 発行:オーバーラップ
- レーベル:オーバーラップ文庫
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 俺は星間国家の悪徳領主! 1 (オーバーラップ文庫)
- 俺は星間国家の悪徳領主! 1 (ガルドコミックス)
- あたしは星間国家の英雄騎士!① (オーバーラップ文庫)
【著者:三嶋与夢の別作品】
- 乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 1 (GCノベルズ)
- あの乙女ゲーは俺たちに厳しい世界です 1 (乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です マリエルート)
- セブンス 1 (ヒーロー文庫)
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