sister-hazard-old

第4話

「よし、撮った」俺は今、廊下にいた妹を図鑑のカメラ機能で撮ったところだった。そして妹を無事撮ることに成功すると、俺は空き教室に戻る。どうだ? 図鑑に載ってるか? 誰も周りにいないことを確認すると、妹図鑑の図鑑機能を使い、撮った妹がちゃんと反…

第3話

「「「「「……」」」」」 どうしたんだ……正解なのか? それとも不正解なのか? 俺が答えた回答に、妹たちは沈黙する。 あと2回チャンスがあるとはいえ、それが俺をより不安にさせた。「……おにいちゃん。本当にケリーちゃんでいいの?」「え?」「も…

第2話

 よし、必要な物はこんなものだろう。 俺は教室を出る前に、使えそうなものをある程度集めていた。 まず、クラスメイトの使っていた黒のリュックサックに、文房具やノート、飲み物やお菓子、それと必要なりそうなものなどを詰め込んで、あとは武器を持てば…

第1話

「お゛に゛い゛じゃんどごぉおお!!」「……っ!」 その声が俺の隠れている教室の掃除用具入れの前から聞こえてくると、次第にそれは遠くへと去って行く。 よし、行ったか。 その声が遠ざかったことにより、俺の呼吸は少しづつ落ち着いていく。 外から聞…