ウェストピッカー~捨てるスキルあれば拾う者あり~

 特殊な能力を使用することができるスキルを5つまで所持することができる世界で、主人公エフィンはロドラスの貧民街に暮らしていた。
 共に過ごした仲間が偶然にも次々に命を落とすことから、エフィンは疫病神と言われており、そのため集めたゴミも足元をみられてしまい、次第に食べるものに困り衰弱していく。

 そんな時、死が間近に迫ったからか、エフィンは前世の記憶を思い出すと同時に、目の前でスキルを捨てる男が現れる。
 本来はあり得ないことだったが、エフィンには捨てられたスキルを黙視することができ、また拾ってそのスキルを取得することができた。

 不思議に思ったエフィンが自身のステータスを確認すると、そこには神級スキル『ウエストピッカー』が現れていた。
 他人の捨てたスキルを拾うことができ、また所持上限を無視することができるこのスキルを駆使して、エフィンは貧民から成り上がっていく。

執筆時は2016年の3月頃です。

※没にした作品です。今後更新はありません。

  • 001

     この世界ではスキルというものがあり、どれも便利なものが多く、それを駆使してこの世界の住人たちは戦士や、魔法使と名乗れるようになる。 だがしかし、そんな万能なスキルであるが、1つだけ欠点があった。 それは、どの生物であろうと、所持できるスキ…

  • 002

    次の日、エフィンはどうしたらこのスラム街の生活から抜け出せるかを考えていた。 そこでまず思い浮かぶのがウェストピッカーの効果でスキルを多く取得して強くなることで、エフィンはどうしたらスキルを多く手に入れられるか考える。 まず前提条件として、…

  • 003

     大男に路地裏へと連れてこられたエフィンは、早速手に持っていた袋を奪われる。「っち、やっぱりゴミしか入っていねえか」 大男は中身を確認するとそう言って、エフィンがせっかく集めた物ごと、その袋を適当な場所へ投げ捨てた。「あぁ!」 エフィンはそ…

  • 004

     糸目の男の鍛冶屋に向かう道中、エフィンは見た目平然を装っていたが、内心ではかなり焦っていた。 何故ならば、この錬金鍛冶術というユニーク級スキルを見せることによって、利用されたり、はたまた奴隷として売られるかもしれないからであり、その場合エ…


小説一覧に戻る▶▶

ツギクルバナー