【レビュー】私の心はおじさんである1【感想】

1.『あらすじ』

友人、恋人、家族もいない孤独なサラリーマン山岸遥(43)。感情を表に出すのが苦手で、人と付き合うことを避ける内に、枯れたおじさんになっていた。
しかし、ある日目を覚ますと、美しいダークエルフの女性になっていた⁉︎
内気な性格のハルカは、鋼の肉体、圧倒的な魔法力を持ちながらもウジウジウジウジ。
そんな彼女(彼)だったが、二回り以上歳の離れた同期冒険者たちとパーティーを組み、徐々に異世界に順応し始める––
人間関係を諦めたおじさんが、新しい自分として異世界で心を成長させていく、歪だけど王道な冒険の物語が幕を開ける!

引用:PASH! BOOKS

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

 ある日山岸遥やまぎしはるかは、ダークエルフの美女になって異世界に転移していた。

 普通の四十代のサラリーマンであったが、気が付けば見知らぬ森の中にいる。

 試しに魔法を使ってみれば、巨大な炎が発生するほどの威力だった。

 それを偶然近くで見ていた二級冒険者のラルフとも出会い、ハルカは案内されてオランズという都市へと足を運ぶ。

 今後の生活も考えて、ハルカはオランズで冒険者となった。

 ラルフとはそこでお別れとなり、ハルカは新人冒険者の講習会に参加する。

 そこで同期になった冒険者、アルベルト・コリン・モンタナの三人とパーティを組むことになった。

 最初は雑用ばかりであったが、ハルカは前世でサラリーマンをやっていた経験を活かし、依頼主から良い評価を貰う。

 そうして着実に依頼を熟して、初の討伐依頼も乗り越えていく。

 加えて次第に護衛依頼も成功させていき、遠征依頼を受けることになった。

 向かう先は隣国の神聖国レジオンである。

 しかし道中何者かによって滅ぼされている村に遭遇したハルカたちは、そこで驚愕きょうがくの存在に出会うのであった。

 果たして無事にハルカたちは、遠征依頼を達成することができるのであろうか。

2-2.『感想』

 この小説は四十代のおじさんがダークエルフの美女になって、異世界で冒険者になるストーリーになっています。

 主人公のハルカさんは、ちょっとオタクな独身サラリーマンのおじさんでした。

 しかしどういう訳か、気が付けば異世界でダークエルフの美女になっていたわけですね。

 魔法が得意で身体能力も何故か凄いハルカさんは、生活のために冒険者になりました。

 そこで同期の少年少女たちとパーティを組み、活躍していきます。

 物語の展開はスローペースですが、キャラクター一人一人の考えや過去などが深堀されていました。

 なので一巻からハルカさんやパーティメンバーの三人に対して、愛着がわきますね。

 また恋愛関係などは無く、友情が熱い作品でもあります。

 加えてヒロインはおらず、あえて挙げるとすればハルカさんが主人公兼ヒロインといった感じですかね。

 他に個人的には、仲間の獣人ショタのモンタナ君が可愛らしかったです。

 口癖なのかことあるごとに『です』と言うのが良い味を出していました。

 それと一応百合要員みたいなキャラはいますが、ハルカさんは苦手意識があるみたいですね。

 メインキャラというよりはお助けキャラといった感じなので、ヒロインではなさそうです。

 そういう訳で一言でこの作品を現すと、TS要素のある王道冒険者ファンタジーですね。

 2巻、3巻と読んでいくことで、より深みが増していくと思います。

 個人的に好きな作品ですので、2巻以降も発売されることを切に願います。

 異世界でダークエルフの美女になったおじさんが冒険者になって活躍する物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:私の心はおじさんである
  • 著者:嶋野夕陽
  • イラスト:NAJI柳田
  • 発売日:2023年6月2日
  • 定価:1300円 +税
  • 発行:主婦と生活社
  • レーベル:PASH! ブックス

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。


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