長編

015 遭遇戦

 おかしい。 先ほどから洞窟内を進んでいるのだが、オタガッパの数が少ない気がする。 あれ以降出会ったオタガッパの数は、七匹。 洞窟は、アリの巣を横向きにしたような形状である。 何度か行き止まりに辿り着くが、そこには何もいないことが多い。「こ…

014 オタガッパの穴

 仮拠点である木のうろの中で休憩を終えると、俺とペロロさんは探索を再開し始める。 方針としては、まだいっていない場所を埋めていく事にした。 現在のダンジョン探索度は、こんな感じである。 山山山山山山山山山 山ロロロロロロロ山 山ロロロロロロ…

013 新たなモンスター

 俺とペロロさんは、オタオークを倒しながら南へと向かっている。 理由としては、ダンジョンの端がどうなっているのか確かめるためだ。 それ以外に、深い意味はない。「あ~、やっぱり、これ以上行けそうにないね」 そしてダンジョンを囲む山の一部に近付…

012 臨時パーティ結成

 ペロロさんと組んだ俺は、さっそく今後の方針を話し合う。 結果として決まったのは、安全第一でなるべく多くのモンスターを倒すこと。 次に機会があれば、お宝部屋の攻略。 そして塔にはプレイヤーが多そうだと判断して、なるべく近付かないことにした。…

011 友人との再会

 俺をオタオークの群れから救ってくれたのは、ペロロさんだった。 相変わらず、黒を基調としたゴスロリファッションをしている。 森の中でそのブーツは、とても歩き辛そうだった。 そして短いスカートと、ニーハイの隙間にある絶対領域がチラつく。 とて…

010 オタオーク

 森の中を進みながら、俺はとある人物について考える。 ペロロさん、大丈夫だろうか。 ロリに対して中々の執着を持っているペロロさんは、ここにきている可能性が高い。 しかし出てくるのはロリモンスターではなく、ロリコンのオタオークである。 加えて…

009 ロリコンと鏡の森ダンジョン

 視界が切り替わるように転移すると、目の前には森が広がっていた。 しかし、ただの森ではない。 いたるところに、大小さまざまな鏡の破片が地面に突き刺さっている。 おそらくこれが、鏡の森ということだろう。 ダンジョン名の通り、後はロリコンに関す…

008 第一回イベント

 あれから買い物を済ませて自室へと戻ってくると、俺はさっそくモニター画面からイベントに参加する。 登録自体は一分もかからなかった。 そうして俺は一先ず靴を脱ぐと、買ってきた物を広げる。 まずは大きなリュックサック。 イベントがどれだけ長期間…

007 一時の休息

 ダンジョン探索を終えた俺は、無事に部屋へと戻ってきた。 相変わらず二畳という、狭い部屋である。 段ボールをマット代わりにしており、薄いタオルケットと枕が大部分を占めている状態だ。 他には壁にハンガーフックが取り付けられており、そこに直接ブ…

006 ボス戦後

 ボスを倒しただけでは、クリアではない。 ここで死亡すれば、全てが水の泡だ。 俺は傷口を手で押さえながら、何かないかと必死に頭を働かせる。 すると、近くに先ほど投げ捨てたぬるぬるすっきりポーションがあった。 これだ! 俺は最後の力でそれを拾…

005 ボス戦

 今俺の目の前には巨大な扉があり、開かれている。 またダンジョンに入る際と同様に、虹色に光る膜があった。 これを突き抜けることで、ボスエリアに行くことができる。 ボスはダンジョンに出現するモンスターの強化版が多く、単独と群れを成している場合…

004 男殺しのピンクパルチザン(携帯用)

 これは……。 鑑定虫メガネを通して性能を確認すると、このように表示された。 名称:男殺しのピンクパルチザン(携帯用) レア度:R【効果】 起動することで本来の姿を現し、以下の効果を発揮する。 肉体的男性に対して特攻効果。 肉体的男性の尻に…