003 キョウヘンの村
キョウヘンの村の前までくると、門番のような人がいる。 俺はそこでポケットから出すようにして、ストレージから万能身分証を出す。 ベック達が平然とドッグタグのような物を出すので、少し緊張する。 本来あれが身分証なのだろう。 俺は恐る恐る、門番…
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002 異世界転移
ここは? 気が付くとそこは、光る石が所々に埋め込まれた洞窟の中だった。 体を見れば、初心者冒険セットが既に装備されている。 衣服にマントやブーツ。腰には剣が見えた。 背中にはリュックが背負われており、ズボンのポケットには財布と四角い透明な…
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001 二重取りとキャラクターメイキング
『神授スキル【二重取り】が発動しました。神授スキル【カード召喚術】を獲得します』「は?」 とうとつに聞こえてきた謎の声を聞いて、俺は目が覚める。「どこだよ、ここ?」 周囲を見渡せば、謎の白い空間がどこまでも広がっていた。 加えて俺以外にも…
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016 ボスエリア
ボスエリア内は道中と違い、何故か明るかった。 天井が高く、光る石がところどころに埋め込まれている。 そして目の前には細い道があり、奥は広い円状だった。 加えて一番奥には滝があり、円状の周囲は地底湖になっている。 あの水は、オタガッパがいた…
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015 遭遇戦
おかしい。 先ほどから洞窟内を進んでいるのだが、オタガッパの数が少ない気がする。 あれ以降出会ったオタガッパの数は、七匹。 洞窟は、アリの巣を横向きにしたような形状である。 何度か行き止まりに辿り着くが、そこには何もいないことが多い。「こ…
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014 オタガッパの穴
仮拠点である木のうろの中で休憩を終えると、俺とペロロさんは探索を再開し始める。 方針としては、まだいっていない場所を埋めていく事にした。 現在のダンジョン探索度は、こんな感じである。 山山山山山山山山山 山ロロロロロロロ山 山ロロロロロロ…
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013 新たなモンスター
俺とペロロさんは、オタオークを倒しながら南へと向かっている。 理由としては、ダンジョンの端がどうなっているのか確かめるためだ。 それ以外に、深い意味はない。「あ~、やっぱり、これ以上行けそうにないね」 そしてダンジョンを囲む山の一部に近付…
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012 臨時パーティ結成
ペロロさんと組んだ俺は、さっそく今後の方針を話し合う。 結果として決まったのは、安全第一でなるべく多くのモンスターを倒すこと。 次に機会があれば、お宝部屋の攻略。 そして塔にはプレイヤーが多そうだと判断して、なるべく近付かないことにした。…
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011 友人との再会
俺をオタオークの群れから救ってくれたのは、ペロロさんだった。 相変わらず、黒を基調としたゴスロリファッションをしている。 森の中でそのブーツは、とても歩き辛そうだった。 そして短いスカートと、ニーハイの隙間にある絶対領域がチラつく。 とて…
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010 オタオーク
森の中を進みながら、俺はとある人物について考える。 ペロロさん、大丈夫だろうか。 ロリに対して中々の執着を持っているペロロさんは、ここにきている可能性が高い。 しかし出てくるのはロリモンスターではなく、ロリコンのオタオークである。 加えて…
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009 ロリコンと鏡の森ダンジョン
視界が切り替わるように転移すると、目の前には森が広がっていた。 しかし、ただの森ではない。 いたるところに、大小さまざまな鏡の破片が地面に突き刺さっている。 おそらくこれが、鏡の森ということだろう。 ダンジョン名の通り、後はロリコンに関す…
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008 第一回イベント
あれから買い物を済ませて自室へと戻ってくると、俺はさっそくモニター画面からイベントに参加する。 登録自体は一分もかからなかった。 そうして俺は一先ず靴を脱ぐと、買ってきた物を広げる。 まずは大きなリュックサック。 イベントがどれだけ長期間…
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