002 挑まれた勝負
「お姉ちゃんも往生際が悪いよ! でも、これでもうおしまい!」「ひっ!?」 一階に降りてくると、褐色の肌をした少女に馬乗りにされている女生徒が視界に入ってくる。 あれは!?「|岸辺《きしべ》さん!」「ひぅ!? ひょ、|氷帝《ひょうてい》先輩!…
sister-hazard小説,長編
第1章 001 始まりの日
ゾンビ映画って、一度は見たことあるよな? ああ、俺も見たことはある。 噛まれると、そいつもゾンビになっちまうんだ。 そして最後には、ゾンビよりも人間の方が恐ろしくなるのが定番だよな? え? なんで急にゾンビの話をしているかって? そりゃ、…
sister-hazard小説,長編
018
残り:15:19:22 酒場を出て残り時間を確認すると、あと十五時間と少しといったところだった。長いように見えて、あまり時間は残されてはいない。 あと十五時間、まずは先頭集団に追いつくことを目指した方がいいはずだ。 ちまちま数の少ないモン…
Sleepy Shota VR Wind Gods Yugi小説,没,長編
017
出てくる敵はウルフやゴブリンといった弱いモンスターばかりだ。所見ではホーンラビットという角の生えたウサギがいたが、強さに関して言えばウルフよりも弱く、ドロップアイテムはホーンラビットの肉というものだ。 そういえば、ドロップアイテムは本当に…
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016
「ここは……天国か?」 気が付けば、俺は豪華な部屋のベッドにいた。キングサイズの屋根付きであり、まるでふかふかの雲に包まれているような感覚だ。こんなに寝心地のいいベッドなんて知らない。 だめだ……眠い。眠りたい。でもだめ。試練が……けど、…
Sleepy Shota VR Wind Gods Yugi小説,没,長編
015
街道を進んでいると、新しいエリアに入ったのか、マッドゴーレムが複数体出るようになった。しかし、今のところ狩る理由がないので、無視して先に進む。 鈍足のマッドゴーレムは俺に追いつけない。それと、どうやらこのエリアには新しいモンスターがいなか…
Sleepy Shota VR Wind Gods Yugi小説,没,長編
014
ボスエリアに入ると、景色は一変した。周囲は高い岩肌に囲まれており、脱出不能。おそらくよじ登って出ようとしたとしても、無駄だという雰囲気を俺は感じ取る。 そして、エリアの中央には、ボスモンスターがこちらを見下ろしているように感じた。 ……ス…
Sleepy Shota VR Wind Gods Yugi小説,没,長編
013
やはり、マッドゴーレムは一体ずつしか出てこないな。それに、出現頻度がそこまでよくない。 あれから数時間狩り続けて、マッドドールのレアドロップである魔力泥は既に二つ手に入れているが、未だにマッドゴーレムのレアドロップは手に入れていなかった。…
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012
今日も朝がやって来た。絶望の朝だ。どうして起きなければいけないのか。この心地から瞬間的に覚醒させられる地獄。スペード神め。いつか見ていろ。 俺は、ベッドから渋々起き上がる。寝る前に毎回解いている腰までの銀髪を三つ編みに編んでいく。 チュー…
Sleepy Shota VR Wind Gods Yugi小説,没,長編
011
最初はこの世界に来て、スペード神を手助けする程度に考えていた。人と関われば関わるほど。自分の精神が作られ、形作られていくような気がしてならない。 これもスペード神の狙いなのか? 失いたくないという気持ちにさせるための。 二日目でこうなると…
Sleepy Shota VR Wind Gods Yugi小説,没,長編
010
確か、東は森林が広がっていて、西は平原だったはずだ。森は大型武器が使いづらそうだし、ここは西の平原に行ったほうがいいか。 俺はそう決断すると、山を下るために元来た道に戻り、そこから西に向かって走る。因みに南は草原であり、一番安全で異人の数…
Sleepy Shota VR Wind Gods Yugi小説,没,長編
009
あれからダグールさんと話し合い、週に一度まとめて買い取るということとなった。もちろん買い取ってくれる数には限度があるので、ある程度厳選する必要がある。それでも、俺にとってはありがたかった。 そして、ガンバルさんにも定期的に作った物を見せに…
Sleepy Shota VR Wind Gods Yugi小説,没,長編