1.『あらすじ』
記憶を失った少年がVRバトルゲーム界の頂点を目指す学園サバイバル!
世界中が熱狂する『ウォーゲーム』において「不敗」の名を冠するプレイヤー《IS》。彼は僅か十四歳で全ての名声を手にしたものの、事故でゲームに関する記憶を失い、表舞台から姿を消した……。数年後、一般人として第二の人生を歩んでいた《IS》――稲荷白斗の前に、一人の美少女、小指結が現れる。「センパイは──負けるのがこわいんですよね?」結に導かれるようにバトルゲームへの想いを取り戻した白斗は、完全実力主義のゲーマー養成学校「ウォーゲーム・ハイスクール」への入学を決意する。待ち受けるライバルたち、そして過去の自分――「最強」を超えていけ!
引用:MF文庫J
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
VReスポーツに世界中が熱狂する中で、日本は主要十カ国対抗戦にて総合結果最下位という結果に終わる。
その事実を切っ掛けにして、日本で進化の箱計画が始まった。
義務教育の代わりにゲームの英才教育を実施することで、世界で戦うことのできる次世代ゲーマーを生むことを目的としている。
そんな進化の箱計画の中で、一人の化け物が生まれれた。
あらゆる大会で不敗を貫き、最高傑作と呼ばれた少年、ISである。
だがそのISも、ある日を境に忽然と姿を消してしまった。
その真相は事故に遭ってしまい、ISはゲームに関する記憶を全て無くしていたのである。
ISは稲荷白斗として、普通の生活を送り始めていた。
ゲームは好きだがISだったころとは違い、エンジョイ勢として遊ぶだけにとどまっている。
勝ち負けが明白なゲームには、手を付けないでいた。
そんなある日のこと、白斗の元に一人の少女が現れる。
少女はなんと巷でインターネット・ヒロインとして名高い、あの小指結だった。
どうやらISのことを探しているようであり、偶然その本人である白斗と出会ったのである。
結は白斗がISだと知るとゲームの実力だけが評価される学校、ウォーゲーム・ハイスクールへと誘うのであった。
白斗はこの出会うを機に、再びゲームへの情熱を取り戻していく。
2-2.『感想』
この小説は記憶を失った元天才ゲーマーが、ゲームの実力だけが評価される高校へと入学する物語になっています。
主人公の白斗君はISという名前で活躍していた経歴があり、無敗を貫くことで最高傑作と世間では言われていました。
しかし事故をきっかけにゲームに関する知識をすべて失い、実力が皆無となってしまいます。
ですがそんな白斗君の元に結ちゃんがやって来て、ウォーゲーム・ハイスクールへの入学を勧めました。
そうして結果的に、入学を目指すことになった白斗君。
以前の強さを失った白斗君ですが、後天的に得た才能と負けず嫌いの気質が合わさり、戦いの中で成長していきます。
まさしく主人公系といった感じですね。
そんな今巻では入学試験を突破すまでの内容と、世界観の説明が大部分のようです。
特に世界観は良く作り込まれており、eスポーツが発展したらこうした世界もあるかもしれないと思いました。
今作の世界ではVR技術が発達しており、フルダイブをして現実世界と変わりがない場所でゲームを楽しむことができるようです。
こういったVRゲームは、個人的にもいつかやってみたいですね。
またヒロインも可愛らしく、カバーイラストにもなっている結ちゃんも良いですが、作中に登場する九曜姫凛ちゃんも良い味を出していました。
まだ恋愛的発展はありませんが、今後どうなるのか期待できますね。
加えて次巻から本格的に物語が始まっていくと思われるので、内容がとても楽しみです。
記憶喪失の元天才ゲーマーがゲームの評価が全ての高校に入学する物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:ウォーゲーム・ハイスクール
- 著者:猿ヶ原
- イラスト:まふゆ
- 発売日:2023年2月25日
- 定価:726円(本体660円+税)
- 発行:KADOKAWA
- レーベル:MF文庫J
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
【著者:猿ヶ原の別作品】
- キミに捧げる英雄録1 立ち向かう者、逃げる者 (MF文庫J)
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