【レビュー】悪逆覇道のブレイブソウル 1【感想】

1.『あらすじ』

全ての鬱展開をぶち壊す!
第1回一二三書房WEB小説大賞受賞作が登場!
『ダンジョン・ブレイブソウル』――それは、多くの男性を引き込んだゲームであり、そして同時に続編のNTR・鬱・バッドエンド展開で多くの男性の脳を壊したゲームである。そんな『ダンブレ』の圧倒的に嫌われる敵役――ゼノン・バスカヴィルに転生してしまった青年は、しかし、『ダンブレ2』のシナリオ通りのバッドエンドを避けるため、真っ当に生きようとするのだが……!?

引用:一二三書房

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

 ある日ダンジョン・ブレイブソウル2というゲームの主人公に転生した男がいた。

 転生した先は、ゼノン・バスカヴィルという侯爵家の跡取りだ。

 ここまで聞けば、とてもうらやましい転生先かもしれない。

 しかし、ダンジョン・ブレイブソウルというゲームは、一作目は絶賛された素晴らしい作品であるが、二作目は批判の嵐だった。

 制作人が二作目の制作中に妻を寝取られたり、結婚詐欺に会った結果、二作目はゆがんでしまう。

 そう、二作目の主人公であるゼノン・バスカヴィルは、一作目の主人公であるレオン・ブレイブのヒロインをことごとく寝取っていく悪役主人公だった。

 転生した男は一作目の大ファンであるため、二作目を当然嫌っていたのである。

 つまり、二作目の主人公に転生しまったのは、男にとってこの上ない不幸だった。

 だがそうは思っても、ゼノン・バスカヴィルとして生きて行かなければならない。

 なのでゼノンとして生き、一作目の主人公であるレオンのヒロインとは極力かかわらないようにすることにした。

 しかし物語はゼノンの予想とは違い、変化が生まれ始める。

 果たしてゼノンは、この世界をハッピーエンドに導けるのであろうか。

2-2.『感想』

 ゲームの主人公に転生したのに、まさかの嫌いな二作目主人公になってしまうが、この物語になります。

 一作目は神ゲーとして人気を得ていた転生先のゲーム、ダンジョン・ブレイブソウル。

 しかし二作目は、一作目の主人公レオン君のヒロインを全て寝取り、絶望の淵に落とすという酷いものでした。

 一作目の大ファンで何度も遊びつくした男は、当然二作目の主人公が大嫌いです。

 しかし何の因果か、その二作目の主人公であるゼノン・バスカヴィル君に転生した訳ですね。

 なのでヒロインには当然手を出さず、ゼノンとして一作目の主人公を陰から見守ることにしました。

 ですが運悪くも、とうのレオン君から悪い意味で目をつけられてしまいます。

 理由は、ゼノン君の実家であるバスカヴィル侯爵家は、悪い噂が絶えない家だからですね。

 正義の心を持つレオン君は、そうした理由に加え見た目や態度を見て、ゼノン君も悪いやつだろうと判断した訳です。

 一作目のファンであるゼノン君は、当然複雑な思いでしょう。

 それから学校生活を過ごすゼノン君ですが、物語の都合上死ぬ定めの生徒に出会います。

 物語を変えないために、見捨てる必要がありました。

 しかしそれができなかったゼノン君は、介入してしまいます。

 そうして少しずつ、物語に変化が生まれ始めるわけですね。

 更に、世界観は同じでも別ゲームのヒロインと出会ったり、本来レオン君の仲間になるはずのヒロインがゼノン君の仲間になってしまったりと、最早別のルートに突入し始めます。

 一作目の主人公で勇者であるレオン君が魔王を倒さなければ、世界は破滅してしまいます。

 今後の巻で、どのような展開が繰り広げられるのか、とても気になりますね。

 嫌いな二作目ゲームの悪役主人公に転生した男がバットエンドを回避するために奔走する物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:悪逆覇道のブレイブソウル 1
  • 著者:レオナールD
  • イラスト:こむぴ
  • 初版発行:2022年11月25日
  • 定価:836円(本体760円+税10%)
  • 発行:一二三書房
  • レーベル:ブレイブ文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

【著者:レオナールDの別作品】

  • レイドール聖剣戦記 (一迅社ノベルス)
  • レイドール聖剣戦記2 (一迅社ノベルス)
  • 俺もクズだが悪いのはお前らだ! (アルファポリス)

 


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