1.『あらすじ』
「一生一緒ですよね、主様?」
人違いで地獄に堕ちた賀茂一樹は、怪異跳梁する世界に転生して禊みそぎをすることに。
染み付いた“穢れ”目当てに妖怪が寄ってくるらしいが――式神たちからもやたらと慕われてしまった!?
愛が重めの山姫、誘惑上手な天狗の末裔、愛人志望の絡新婦などなど。
閻魔大王から得た膨大な神気のせいか、集まるのは超強力&癖のある奴らばかり!
そんな彼らに困惑させられつつも、魂の浄化をしたい一樹にとってはこれ幸い。
上級妖異を次々と討伐し、その名を轟かせていく!
一方、その異常な力は陰陽師協会からも目をつけられてしまい……?
曲者揃いの妖怪なかまを従え、魑魅魍魎ちみもうりょうを余裕で調伏!
とある陰陽師が地獄から返り咲く無双萬屋、開店!
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
人違いで地獄に堕とされた主人公は、地獄での責め苦によってできた穢れを浄化するために転生することになった。
そして前世の日本と少し違う、魔物や妖怪が跋扈する世界に転生を果たす。
しかし新たに賀茂一樹として生を受けたのだが、家庭環境が悪かった。
親は離婚しており父親は国家資格を持つ陰陽師であるが、高価な呪具に頼り借金をしている。
つまり今世の始まりは、貧乏であった。
それでも父についていったのは、将来的に陰陽師として魔物や妖怪と戦うためである。
一樹の穢れは魔物や妖怪を倒すことで、少しずつ浄化することが可能であった。
またこの穢れは魔物や妖怪にとってはごちそうであり、身を守るための力もつける必要がある。
なので一樹は、母親ではなく父親についてきたという訳だった。
加えて国家資格を持つ父親の付き添いで、経験を積むことができることも大きい。
そういう訳で、今日も今日とて一樹は父の付き添いで魔物や妖怪と戦うのである。
だが山奥の老婆からの依頼を父が受けたことを切っ掛けに、一樹の人生に変化が生じた。
後に一樹は式神を増やしてYouTubeを始めると、瞬く間にバズっていく。
更に陰陽師の国家試験では、他者の追従を許さない素晴らしい結果を残していった。
美少女たちにも囲まれて、一樹は知名度も上げていく。
果たして一樹は、今後陰陽師としてどのような活躍をしていくのであろうか。
2-2.『感想』
この小説は手違いで地獄に堕ちてしまった主人公が、穢れを浄化するために転生して陰陽師になるストーリーになっています。
主人公の一樹君は前世で凶悪犯の魂と間違えられた結果、地獄で責め苦を受け続けてきました。
そのことに気が付いた閻魔大王様が、穢れを浄化するために転生させたみたいですね。
こうして一樹君として新たな人生がスタートした訳ですが、順風満帆ではありません。
親は離婚していて、貧乏な環境でした。
更に一樹君の穢れは、この世界にいる妖怪などにとってはご馳走です。
何かを間違えれば、妖怪に食べられてしまいます。
加えて妖怪に食べられると魂が融合してしまい、その妖怪が死亡すると一樹君の魂も道ずれで地獄に堕ちるようでした。
これまで地獄で責め苦を受け続けていたこともあり、一樹君としてもそれだけは御免なようですね。
まあ一応転生特典のチートもあるので、そう簡単に食べられることは無いでしょう。
その気になるチートの内容ですが、穢れを抑え込めるほどの呪力と、間違えたお詫びに閻魔大王様から与えられた同量の神気となっています。
このチートによって一樹君は、陰陽師として最強クラスの力を手に入れました。
本来なら式神として保持するのが難しい強力な妖怪たちを、莫大な呪力と神気でいくつも手に入れていきます。
その中には当然美少女妖怪もいまして、今作のヒロインとなっていますね。
また他の陰陽師家の美少女も登場して、次第に一樹君の周囲は華やかになっていきました。
今巻では陰陽師としてスタートするのと、知名度を増やした感じですね。
次巻からは本格的に、陰陽師として活躍していくと思われます。
陰陽師ものは意外と数が少ないので、引き続きこの作品を読んでいこうと思います。
手違いで地獄に堕とされた主人公が転生して陰陽師として活躍していく物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:転生陰陽師・賀茂一樹 ~二度と地獄はご免なので、閻魔大王の神気で無双します〜
- 著者:赤野用介
- イラスト:hakusai
- 発売日:2023年5月10日
- 定価:1,399円(税込)
- 発行:TOブックス
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
【著者:赤野用介の別作品】
- 乙女ゲームのハードモードで生きています 1 (星海社FICTIONS)
- 乙女ゲームのハードモードで生きています 2 (星海社FICTIONS)
- 乙女ゲームのハードモードで生きています 3 (星海社FICTIONS)
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