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【レビュー】黒鉄の魔法使い 1 無才な弟子の修行譚【感想】

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1.『あらすじ』

『黒鉄の魔法使い 1 無才な弟子の修行譚』のあらすじはこちらになります。

この師弟――最強にして最狂
異世界に転移して十数年。かつて「黒鉄」として名を馳せたデリス・ファーレンハイト。
そんな彼の元に「弟子入り志願」をしてきたのは、同じく異世界転生者の桂城悠那。
強くなり、自身を捨てた者全員をぶちのめしたい、とあけすけに語る彼女に興味を惹かれ、
弟子にすることを決めたデリスなのだが――
「師匠! 正拳突き1回で、スキルのレベルが上がりました!」
――その実、悠那は恐ろしいほどの「武」の才を秘めていたのだった。
並み居る魔物を容易に屠り。立ち塞がる敵は撲殺殴殺容赦なし。最強の魔法使いと、
その戦闘狂の弟子による“師弟”異世界ファンタジー、開幕。

引用:オーバーラップ文庫

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2.『レビュー』

 ある日十数年ほど前に異世界へと迷い込んだ男、デリス・ファーレンハイトの元に人が訪ねて来る。

 それは、魔法王国アーデルハイトに所属する魔法使いの少年、カノンだった。

 厄介ごとを持ち込まれると思い断るデリスだが、カノンと共にやってきた少女に視線がいく。

 そして唐突に少女は「わ、私を、貴方の弟子にしてくれませんかっ!?」と口に出す。

 後に桂城悠那かつらぎはるなと名乗る少女は、どうやら異世界から召喚されたようだった。

 クラスメイト達も召喚されたようで、召喚時に職業とLVレベルを手に入れたようだが、その中で悠那は最弱であったがために、こうしてデリスの元を訪ねてきたわけである。

 魔法使いLV1というのが悠那に与えられた職業とLVであったが、肝心の筋力・耐久・敏捷・知力・器用・幸運が軒並み1であり、かろうじて魔力だけが4だけであった。

 これはそこらの村娘より弱いらしく、デリスはある意味国から押し付けられた形になる。

 デリスは当然弟子入りを断るが、料理洗濯掃除が一通りできることを聞いて、生活レベルが壊滅的であるデリスは、仕方なく一週間の試用期間を設けることで合意した。

 そうして、悠那はデリスの弟子として修業を開始する…という流れになっています。

 ◆

 この小説は師弟もののお話になります。

 過去にこの世界へと迷い込んできたデリスさんと、この世界に召喚された悠那ちゃんという異世界転移コンビですね。

 またデリスさんを一緒にお風呂に入ろうと誘ったり、その場にいるのに着替え始めるなど、悠那ちゃんは無防備可愛いかったです。

 しかしそんな悠那ちゃんですが、普段おとなしいものの、戦闘になると恐ろしかったりするので、ギャップがすごいですね。

 悠那ちゃんは普通の顔をして、相手に止めを刺せる少女なのです。

 そんな悠那ちゃんですが、魔法使いではあるものの接近戦が得意であり、格闘術のスキルがメキメキ上昇していきました。

 ちなみに、悠那ちゃんは魔法使いらしく闇魔法も覚えています。

 他にも、デリスさんの元で過去に居候していた魔法騎士団団長の女性、ネル・レミュールさんがやってくるなど、見どころ満載ですね。

 そのネルさんがデリスさんに対抗して、悠那ちゃんの親友である千奈津ちなつちゃんを弟子にするなど、今後の展開が楽しみです。

 師弟ものの異世界ファンタジーに興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:黒鉄の魔法使い 1 無才な弟子の修行譚
  • 著者:迷井豆腐
  • イラスト:にゅむ
  • 初版発行:2018年6月25日
  • 定価:715円(税込)
  • 発行:オーバーラップ
  • レーベル:オーバーラップ文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • 黒鉄の魔法使い (1) (角川コミックス・エース)

 


 

【著者:迷井豆腐の別作品】

  • 黒の召喚士 1 封印されし悪魔 (オーバーラップ文庫)
  • 黒鵜姉妹の異世界キャンプ飯 1 ローストドラゴン×腹ペコ転生姉妹 (オーバーラップ文庫)
  • 黒凪のダンジョンマスター 1.不適合スキルで海賊ライフ (MF文庫J)
  • 黒檻の探索者 『吸収/成長』の魔剣と死の巫女の謎 (ドラゴンノベルス)

 


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【レビュー】黒鳶の聖者 1 ~追放された回復術士は、有り余る魔力で闇魔法を極める~【感想】

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1.『あらすじ』

『黒鳶の聖者 1 ~追放された回復術士は、有り余る魔力で闇魔法を極める~』のあらすじはこちらになります。

『――今日が主役(おれ)の、始まりの日だ』宵闇の魔法で最強を?む――!
最高クラスの職業(ジョブ)【聖者】であるラセルは、幼馴染みとパーティーを組んで旅をしていた。しかしメンバー全員が回復魔法を覚えてしまうと、回復しかできない【聖者】はお荷物に……ラセルは追放されてしまう。
生まれ故郷に帰った矢先、魔物に襲われていた謎の美女・シビラを助けたラセルは、ダンジョンや職業(ジョブ)に詳しいシビラと協力し、新たなダンジョンの攻略に。攻略は順調に思えたが……人類最大の敵『魔王』と会敵して!? 最大の窮地を前に、自身に眠る無限の魔力とシビラの導きで、ラセルは最強の力を手にする――!
そして生まれる『黒鳶の聖者』――これが新しい主役(えいゆう)の名だ。

引用:オーバーラップ文庫

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2.『レビュー』

「ラセル。お前もう、オレらとは無理だよ」

 幼馴染の勇者であるヴィンスに、そう言ってパーティからの除名を言い渡された主人公のラセル。

 理由は、聖者であるラセルに攻撃手段がなく、また他のパーティメンバーには回復魔法が必要なかったからだ。

 勇者のヴィンス、聖騎士のエミ―、賢者のジャネット。

 この三人が、回復魔法を使えたことも大きい。

 パーティにいても足手まといとされたラセルは、こうして除名される流れとなったのだ。

 しかし、ラセルの除名に反対したエミーだったが、ヴィンスはそれに対して、ラセルは最早エミーにぶつかっただけで怪我をするほどだと言う。

 流石にそこまで弱くはないと思ったラセルは、実際にエミーの構える盾に攻撃を仕掛ける。

 だがその結果、弾き返されてそのまま情けなくも気絶してしまう。

 そして目が覚めると、そこにパーティメンバーの姿は無く、ラセルは自分が完全にパーティメンバーから除名されたことを理解した。

 その後ラセルは生まれ故郷の村に帰り、世話になっていた孤児院へとやってくる。

 するとそこに魔物が現れ、それと戦う一人の少女が現れた。

 ラセルはその少女と共闘して魔物を追い払うと、少女にあることを尋ねられる。

「……あなた、女神を信じてる?」

 それが後に、ラセルを黒とびの聖者という闇魔法使いに変える契約を持ちかける、シビラとの出会いだった……という流れになっています。

 ◆

 この物語は、いわゆる追放ものというやつですね。

 最初は使えないとパーティを除名されますが、後々凄い力を手に入れて見返すというやつです。

 主人公ラセル君も攻撃魔法が使えず、回復魔法も他のメンバーが使えたため、必要が無いと除名されました。

 しかし実は、回復魔法専門の聖者はパーティで最も必要だった存在だったようです。

 某有名なドラゴンなRPGでも、後半のボス戦で全体回復が必須というあれですね。

 つまり、回復魔法の専門であるラセルが抜けたことで、勇者パーティは脆くなってしまったわけです。

 そして、追放されたラセル君というと、新たな仲間であるシビラちゃんという少女と出会い、念願の攻撃魔法である闇魔法を手に入れました。

 これまで通り回復魔法も使えるので、攻守優れた存在になったラセル君の万能感がすごいです。

 何故闇魔法が使えるようになったかといいますと、シビラちゃんとある契約をしたからですね。

 それによって、ラセル君は覚醒しました。

 勇者パーティもラセル君の代わりに怪しい美女をメンバーに加えましたが、徐々にほころびが出てきて……? というかんじです。

 追放もので闇と回復魔法を駆使して戦う物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:黒鳶の聖者 1 ~追放された回復術士は、有り余る魔力で闇魔法を極める~
  • 著者:まさみティー
  • イラスト:イコモチ
  • 初版発行:2020年11月25日
  • 定価:792円(税込)
  • 発行:オーバーラップ
  • レーベル:オーバーラップ文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • 黒鳶の聖者 4 ~追放された回復術士は、有り余る魔力で闇魔法を極める~ (オーバーラップ文庫)
  • 黒鳶の聖者 1 ~追放された回復術士は、有り余る魔力で闇魔法を極める~ (ガルドコミックス)

 


 

【著者:まさみティーの別作品】

  • きゅうけいさんは休憩したい!~最強魔族に転生したけど人類の味方です~ 1 (Rentaコミックス)
  • 勇者の村の村人は魔族の女に懐かれる(TOブックスラノベ)

 


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【レビュー】D級冒険者の俺、なぜか勇者パーティーに勧誘されたあげく、王女につきまとわれてる 1【感想】

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1.『あらすじ』

『D級冒険者の俺、なぜか勇者パーティーに勧誘されたあげく、王女につきまとわれてる 1』のあらすじはこちらになります。

この冒険者、怠惰なのに強すぎてー―S級美少女たちがほっとかない!?“自称”底辺冒険者の無自覚無双ファンタジー!
将来のぐうたらな生活を夢見て勇者を目指していた青年・ジレイ。しかし、勇者になって魔王を倒しても楽は出来ないと知ると即座に隠遁。街の片隅でぼやぼや暮らすことにした。そんなジレイのもとに、聖剣に選ばれた勇者の少女・レティノアが訪れる。彼女はなぜかしつこくジレイをパーティーに勧誘し……?
面倒はごめんだと逃げる口実に、隣国までの護衛依頼を受けるジレイ。これで彼女ともおさらば……と思いきや、依頼にはレティノアのパーティーも揃って参加。
しかもジレイは無自覚な破天荒ぶりで周囲の注目まで集めてしまい――一体どうしてこうなった!? 怠惰なのに強すぎる冒険者の無自覚無双ファンタジー、開幕!

引用:オーバーラップ文庫

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2.『レビュー』

 主人公ジレイ・ラーロは、勇者になりたかった。

 勇者は魔王を倒すと、王女と結婚して王様になることができるからだ。

 そんな勇者になりたいジレイの理由は、王様になって毎日ぐうたら過ごしたいというものである。

 なのでジレイは小さいころから血反吐を吐きながら修行した結果、十年後には強くなっていた。

 どれくらい強くなったのかというと、S級冒険者が束になって戦わないと勝てない龍種を、ジレイ単独で倒せるくらいには強くなっている。

 そしてあと勇者になるためには、聖剣に選ばれて、聖印が体のどこかに現れるのを待つだけだ。

 しかしそんな時、あることを耳にしてしまう。

 それは、勇者が大変で寝る時間もないということだ。

 だがジレイは将来王様になってぐうたらする為であれば、勇者時代の大変さも我慢できるとそう思っていた。

 次に聞こえてきた話を耳にするまでは。

 『魔王を倒して王様になっても、忙しさは変わらない』

 ジレイはその内容を聞いて、勇者になることを諦めた。

 それからジレイは、D級冒険者として金を稼ぎ、日々ぐうたらする日々が続いている。

 だがそこに、過去にジレイに助けられたという『攻』の勇者レティノア・イノセントが現れ、ジレイをパーティメンバーに誘いに来た。

 それを面倒だと逃げ、金がないと受けた依頼の厄介ごとに巻き込まれ、後に第四王女であるラフィネ・オディウム・レフィナードにつきまとわれることになる……という流れになっています。

 ◆

 この物語は、過去の夢であった勇者や王女との結婚などが、皮肉にも今になって付きまとってくる話です。

 現状勇者にも王様にもなりたくない主人公のジレイ君ですが、その力は最強であり、これまで勇者になるために助けた人々がジレイ君をそっとしてくれない感じですね。

 勇者レティノアちゃんや、王女ラフィネちゃん以外にも、何やらジレイ君はやらかしているもよう。

 今後、どのような形でかかわってくるのか楽しみですね。

 また魔王もいるようですが、恐ろしい存在という訳ではなく……?

 勇者と魔王も複数人いるようなので、味方になる者がいれば、敵になる者も出てきそうですね。

 この巻では主要メンバーの紹介や、伏線の匂わせがメインといった感じでした。

 次巻以降、物語は大きく進みそうですね。

 最強主人公が勇者と王女につきまとわれる物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:D級冒険者の俺、なぜか勇者パーティーに勧誘されたあげく、王女につきまとわれてる 1
  • 著者:白青虎猫
  • イラスト:りいちゅ
  • 初版発行:2020年10月25日
  • 定価:693円(税込)
  • 発行:オーバーラップ
  • レーベル:オーバーラップ文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • D級冒険者の俺、なぜか勇者パーティーに勧誘されたあげく、王女につきまとわれてる 1 (ガルドコミックス)
  • D級冒険者の俺、なぜか勇者パーティーに勧誘されたあげく、王女につきまとわれてる 4 (オーバーラップ文庫)

 


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【レビュー】俺だけレベルが上がる世界で悪徳領主になっていたV【感想】

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1.『あらすじ』

『俺だけレベルが上がる世界で悪徳領主になっていたV』のあらすじはこちらになります。

新エイントリアン王国、始動!

ルアランズ王国と南ルナン王国を滅ぼしたエルヒンはついに新エイントリアン王国の建国を宣言する。晴れて一国の王となったエルヒンだが、資金の枯渇や食糧不足など建国早々問題が山積みになっていた。そのためしばらくは外部を牽制しつつ内政に力を入れようと考えるエルヒン。しかし新エイントリアン王国を脅威とみなした周辺国が突如宣戦布告をしてきたのだ! しかもエルヒンが出向く戦場にはなぜか毎回メデリアンが姿を現して――!? WEBで話題の本格派戦略ファンタジー、第5弾!

引用:FB ファミ通文庫

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2.『レビュー』

 新エイントリアン王国の建国を宣言した主人公エルヒン・エイントリアン。

 国王なったことにより、新たに国王モードというシステムが使用可能になった。

 それにより、これまで配下の見えていた武力、知力、指揮に加えて、政治と魅力が分かるようになる。

 エルヒンは新エイントリアン王国の今後を見据えて、諜報、農業、艦隊について手を回す。

 またそんな時、神聖ラミエ王国が新エイントリアン王国に進軍を開始した。

 更になぜか別方向から、ナルヤ王国の十武将序列第一位であるメデリアン・バルデスカが現れる。

 防衛戦を余儀なくされ、メデリアンの対処もしなければならないエルヒンであるが、そこで秘策を思いつく。

 その後無事に乗り切ったエルヒンであるが、別の場所ではヘラルド王国を服従させたナルヤ王国が、続いてケベル王国に進軍を始め、世界の戦乱はより激化していく……といった流れになっています。

 ◆

 とうとう新章がスタートしましたね。

 小さな領主から始まった物語ですが、ようやく一国の王になったエルヒンの戦いが始まります。

 周囲は敵だらけで、大国ナルヤも少しずつ北からエイントリアン王国に近づいてきました。

 今回は、新エイントリアン王国の今後を見据えた行動がメインですね。

 いかにして自国の被害を抑えつつ、周辺国を疲弊させていくか、といった感じです。

 またこの五巻の終わり方は、とても続きが気になりました。

 この五巻が前半戦、次の六巻が後半戦でしょうか。

 そしてさらっと数行出てきましたが、この世界の本当の主人公らしき人物が所属している北東の国、ジェナス王国。世界観が広がりましたね。

 今後、エルヒンが如何にして戦争に勝ち、領土を広げていくのか楽しみです。

 他にも、メデリアン・バルデスカという新たなヒロインがこの巻の見どころですね。

 ナルヤ王国所属であり、エルヒンの宿敵であるフラン・バルデスカの妹なので、関係性が複雑です。

 エルヒンの味方になるのか、それとも最後まで敵でいるのか、その点も今後の注目の一つでしょう。

 今のところエルヒンを好敵手と特別視していますが、恋しているのかといえば現状微妙ですね。

 しかし、今後エルヒンに恋をするきっかけにはなっています。

 個人的にメデリアンちゃんは可愛いと思ったので、エルヒンと殺し合いにならないことを祈るばかりですね。

 戦略ゲームや領地、国家経営が好きな方にお勧めの一冊となっているので、未読の方は是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:俺だけレベルが上がる世界で悪徳領主になっていたV
  • 著者:わるいおとこ
  • イラスト:raken
  • 初版発行:2022年11月29日
  • 定価:759円(本体690円+税)
  • 発行:KADOKAWA
  • レーベル:FB ファミ通文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • 俺だけレベルが上がる世界で悪徳領主になっていた (ファミ通文庫)
  • 俺だけレベルが上がる世界で悪徳領主になっていた(1) (ガンガンコミックスONLINE)

 


 

【著者:わるいおとこの別作品】

  • 俺の現実は恋愛ゲーム?? ~かと思ったら命がけのゲームだった~(1) (ガンガンコミックスUP!)

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【レビュー】TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 7 ~ヘンダーソン氏の福音を~ 【感想】

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1.『あらすじ』

『TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 7 ~ヘンダーソン氏の福音を~ 』のあらすじはこちらになります。

新米冒険者、ファイターLv1です!
新たな出会いと別れ、そしてクソイベの果てに、故郷へと辿り着いたデータマンチ転生者エーリヒ。容姿は幼いままでありながら凄腕の狩人に成長した幼馴染マルギットや変わらぬ両親、成長した兄弟やその家族らに迎えられた彼は、しばし穏やかな日々を過ごす。そして季節が変わる頃、かつて交わした約束の通り、エーリヒはマルギットと共に冒険者となるべく故郷を旅出つ。向かうは、数多の冒険者が集う辺境の都市マルスハイム。冒険者としての日々への期待に胸を膨らませるエーリヒだけど、道中も到着してからもやっぱりトラブルの連続で……?
ヘンダーソンスケール行方不明のデータマンチ冒険譚、新たな門出の第7巻!

引用:オーバーラップ文庫

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2.『レビュー』

 長い旅路を終えて故郷へと戻ってきた主人公エーリヒ。

 故郷の人々や親兄弟に温かく迎え入れられ、これまでの出来事を酒を飲み交わしながら楽しく話した。

 特に長年待たせてしまった幼馴染のマルギットとは、「荘を出る前にした約束を覚えているかい?」「なんだったかしら?」と若干遊びを持たせつつも会話を楽しむ。

 そしてしばしの間故郷で過ごすと、幼馴染のマルギットと共にエーリヒは、長年の夢であった冒険者になるために故郷を後にする。

 道中は盗賊に襲われたり、隊商に同行などして旅を続け、二人は地の果てエンデエルデと異名を与えられた西方辺境域であるマルスハイムに、ようやく辿り着いた。

 その地にて二人は冒険者となり、様々な人物や氏族クランと出会い、騒動に巻き込まれていく……といった感じの流れになっています。

 ◆

 この7巻にて、ようやく主人公エーリヒは冒険者になりました。

 ある意味ここからがスタートといった感じですね。

 幼馴染のマルギットちゃんとの久々のやり取りも見れて満足です。

 エーリヒは既に相当の実力者ですが、それでも上には上がいるようなので、まだまだ強くなりそうですね。

 そして今回もですが、とても読み応えがありました。ページ数がおおよそ500ページであり、読み終えるまでかなり時間がかかりました。

 おそらく8時間くらいかかったかもしれません。

 普段文庫本を読み終えるのが2~3時間だと考えると、中々のものです。

 それだけ読み応えがバッチリだということですね。

 文章力も素晴らしく、私もこんな文章書けたらなぁ……と思ってしまいました。

 個人的にアニメ化して欲しい作品です。

 さて、話は戻りますが、この巻で冒険者になったエーリヒたちは、マルスハイムという辺境の街で様々な騒動に巻き込まれました。

 主に氏族クランという冒険者が集まりできた集団にです。

 そこで出会う人物たちもキャラが濃く、魅力的でした。

 特に巨鬼の女性が良い味を出しています。

 またエーリヒに寄り添うマルギットちゃんが可愛らしく、見た目は幼いのに大人な雰囲気がたまらないですね。

 そんなこの7巻は、異種族が跋扈する世界で冒険をする話や、TRPGが好きな方にお勧めの一冊です。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 7 ~ヘンダーソン氏の福音を~ 
  • 著者:Schuld
  • イラスト:ランサネ
  • 初版発行:2022年11月25日
  • 定価:935円(税込)
  • 発行:オーバーラップ
  • レーベル:オーバーラップ文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 1 ~ヘンダーソン氏の福音を~

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【レビュー】俺は星間国家の悪徳領主! 1【感想】

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1.『あらすじ』

『俺は星間国家の悪徳領主! 1』のあらすじはこちらになります。

星間国家アルグランド帝国――その辺境惑星を治める伯爵家に生まれ、幼くして当主となった転生者リアム。彼は善良さ故に奪われ続けた前世の反省から、今度は奪う側である「悪徳領主」となって民を虐げようとするのだが――
「こんなの搾り取ろうにも、搾りかすも出ねーよ!!」
受け継いだ領地はこれ以上虐げようのない荒れ果てっぷりだった! 虐げても大丈夫なようにと、まずは領地を繁栄させていくリアム。それでもできるだけ悪徳領主らしく振る舞うのだが、何故か民からの好感度は上がりっぱなしで……!?
悪徳領主を目指してるのに名君と崇められちゃう勘違い領地経営譚、開幕!!

引用:オーバーラップ文庫

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2.『レビュー』

 妻に裏切られた主人公の死の間際に、案内人という謎の男が現れる。

 案内人は主人公を転生させてくれると言う。

 その話に乗った主人公は、リアム・セラ・バンフィールドとして、星間国家の伯爵家に転生を果たした。

 これまで善良に生きてきた結果ひどい目に遭ったので、今度は悪役領主として面白おかしく暮らしていこうと誓う。

 そして転生させてくれた案内人に対してリアムは最大限の感謝をする。

 しかし、その案内人は他人の不幸を糧にしており、リアムの前世の出来事は案内人の仕業だった。

 更に、今世でもリアムを不幸のどん底に叩き落とそうとしている。

 そのことに気が付かないリアムは、転生後両親に爵位や領地などを譲渡され、メイドロボ天城を手にした。また両親は譲渡後にリアムの元を去っていく。

 これも案内人のおかげだと感謝したリアムだったが、伯爵家は多大な借金まみれであり、両親はそんな負債をリアムに押し付けた上で、仕送りをしてもらい首都星で面白おかしく暮らしていくというだけだった。

 悪役領主になって領民から搾取するにしても、既に残りカスとなっている現状にリアムは激怒する。

 そのためまずは搾取できるほどに回復させるため伯爵家を復興していくが、そこから周囲の勘違いが始まっていく。

 悪役領主のはずが、善良な素晴らしい領主として評価されてしまったのだ。

 その後は、機動騎士アヴィドを手に入れたり、剣の師匠安士との出会いや、宇宙海賊との激戦を繰り広げていく……といった内容になっています。

 ◆

 この作品は宇宙の国家を舞台にしたSFものになります。

 巨大な人型ロボットや宇宙戦艦などが登場し、その手のジャンルが好きであれば刺さる作品でしょう。

 また勘違いものにもなっていまして、主人公リアム本人は自分が悪役領主だと思っているのですが、周囲からは名君だと思われています。

 その勘違いの結果が面白く、殺伐とした世界観が一変しますね。

 剣の師匠である安士も実は案内人が導いた詐欺師であり、本来習得できるはずのない滅茶苦茶な剣技をリアムに教えますが、何故かリアムは習得してしまいます。

 手に入れた機動騎士アヴィドの操作も、本来ならば困難極まりないですが、リアムはそれも乗りこなします。

 俺TUEE状態ですが、主人公リアムの人柄や周囲の勘違いなどが上手く絡み合った結果、読んでいて全く不快に思いませんでした。

 むしろ、とても好感を持てます。

 作品のバランスが素晴らしい結果ですね。

 どんどん作品に引き込まれて、読み終わったころには次の巻をすぐに読みたい! という気持ちになりました。

 領地経営勘違い巨大ロボ戦記のSFというジャンルに興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

 個人的にはアニメ化して欲しい作品です。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:俺は星間国家の悪徳領主! 1
  • 著者:三嶋与夢
  • イラスト:高峰ナダレ
  • 初版発行: 2020年7月25日
  • 定価: 759円(税込)
  • 発行:オーバーラップ
  • レーベル:オーバーラップ文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

【著者:三嶋与夢の別作品】

  • 乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です
  • セブンス


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【レビュー】クエスト:プレイヤーを大虐殺してください VRMMOの運営から俺が特別に依頼されたこと 【感想】

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1.『あらすじ』

『クエスト:プレイヤーを大虐殺してください VRMMOの運営から俺が特別に依頼されたこと 』のあらすじはこちらになります。

最新の大人気フルダイヴ型VRMMO:リーエン=オンライン。
自ら選ぶ職業に加え、他人に知られてはならない2つ目の職業をランダムに与えられる【仮面(マスク)システム】が特徴のゲームだ。その運営から俺に突如告げられたのは、予想外の依頼で……
「黒の盟主となって、大虐殺をしていただけませんか?」
特別に3つ目の職業を追加で持つ黒の盟主――闇属性の頂点として、リーエンの世界を混沌に陥れてほしいと。それなら、通常のプレイヤーに紛れて成長しながら世界と運営が隠している秘密を探り、全てを凌駕し踏みにじるような大虐殺を実現することにしよう――! 暗躍VRMMOファンタジー、開幕!

引用:ファンタジア文庫

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2.『レビュー』

 新作のフルダイヴ型VRMMOであるリーエン=オンラインをプレイする少し前、主人公は運営会社に呼び出される。

 何故呼ばれたのか分からない主人公であったが、そこで黒の盟主という第三の職業を得て、プレイヤーを大虐殺することを運営から頼まれてしまう。

 怪しく感じるも、自己完結してそれを了承した主人公は、黒の盟主としてリーエン=オンラインをプレイすることになった。

 リーエンオンラインには、独自システムである仮面マスクシステムがあり、普通の戦士や魔術師などといった職業の他に、他人には知られてはならない第二の職業を得ることができる変わったものだ。

 そのため、普通の状態と仮面の状態で姿が変わり、主人公は前者にシオン、後者にラカというプレイヤーネームをつける。

 普段プレイするシオンの職業は格闘家であり、仮面の職業であるラカは宿屋であった。

 ちなみに、この巻では黒の盟主としての第三の職業は残念ながら出てこない。

 シオンとしての行動は普通にゲームを楽しむプレイヤーであり、偶然意気投合した同じプレイヤーである炎狼と狩りを楽しんだりしている。

 変わって仮面のラカでは、宿屋を開きやってきた小さな妖精を助けて、特別なアイテムを手に入れたりなどをしている。

 また仮面のラカはプレイヤーではなく、NPCだと周囲に想わせる行動をしており、序盤から妖精に貰ったアイテムもあってプレイヤーだとバレることなく済んだ。

 表のシオン、裏のラカを使い分けて、主人公はこのリーエン=オンラインを楽しんでいく……といった感じの内容となっています。

 ◆

 VRMMOというジャンルの作品は様々ありますが、この作品の仮面マスクシステムはとてもオリジナリティがあります。

 その設定を読んで、私はとてもワクワクしました。

 第二の職業を得る仮面システムは、他人に正体を知られてはなりません。つまり、第一の職業で使っている姿の人物だとバレてはならないのです。

 仮面の状態時に、「お前は〇〇という名のプレイヤーだ!」と指摘されてバレてしまった場合、その第二の職業のスキルを指摘した人物が手に入れてしまうのです。(本人のスキル自体は無くならない)

 またバレてしまったことで経験値も失うので、バレた場合のデメリットも大きいということですね。

 ちなみに、指摘したけど間違っていた場合には、指摘した人物が経験値を失います。

 他にも、暴いた仮面の情報は他人に教えることができないように作られているので、そういった意味では安心ですね。

 ここまで仮面システムについて説明的になってしまいましたが、この作品の最重要設定だと私は考えています。

 実はこの作品のタイトルは、web版(カクヨム)に掲載されているものと違いまして、web版では【仮面は二枚被れ】という名称です。

 仮面システムは一度はタイトルになるほど重要ということでしょう。

 実際、この仮面システムはとても面白いです。

 相手の正体はが誰なのか、推理的な場面もちょくちょく出てきますので、VRMMOものとしてはとても珍しいと言えますね。

 またメインヒロイン的な存在は今のところいません。表紙の女の子は多少出てくる程度ですね。

 ヒロインとのイチャイチャものというよりは、基本はソロで楽しみ、たまに仲間と冒険するといった感じでしょうか。

 炎狼という男の仲間とのやり取りも見どころです。

 またミケという三毛猫を仲間にしているので、ある意味その三毛猫が癒し枠のヒロインといった感じですね。

 そうした訳から一味変わったVRMMOものを読みたいという方に、この作品はお勧めの一冊です。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:クエスト:プレイヤーを大虐殺してください VRMMOの運営から俺が特別に依頼されたこと 
  • 著者:百瀬十河
  • イラスト:tef
  • 初版発行:2022年8月20日
  • 定価:737円(本体670円+税)
  • 発行:KADOKAWA
  • レーベル:ファンタジア文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。


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【レビュー】じつは義妹でした。 ~最近できた義理の弟の距離感がやたら近いわけ~【感想】

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1.『あらすじ』

『じつは義妹でした。 ~最近できた義理の弟の距離感がやたら近いわけ~』のあらすじはこちらになります。

親の再婚で、高校生の俺にできた義理の弟・晶。複雑な家庭環境で育ったせいで、美少年だけど人見知り。
兄弟に憧れていた俺は、晶のためにいつも一緒に遊んで過ごしていたら……めちゃくちゃ懐かれて、意気投合して、距離も急接近!
「……兄貴、もしかして僕のこと好き?」「ああ、もちろん」
勘違いをしたまま、深まる2人の仲。そして、ついに晶が「妹」だと気付き、戸惑う俺に……
「兄貴とはこれまで通りの距離感がいい。むしろ今よりもっと僕と--」
「兄妹」から「恋人」を目指す、晶のアプローチが始まって!?
気安くて可愛すぎる、弟…のような妹との、いちゃラブコメ!

引用:ファンタジア文庫

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2.『レビュー』

 ある日父親が再婚して兄妹ができることを聞いた主人公真嶋涼太まじまりょうたは、妹ではなく弟ができると思い込んだ。

 実際に会った再婚相手の連れ子はあきらと名乗り、髪はショートカットで中性的に見えた。

 そのことから、涼太は晶を弟だと勘違いしてしまう。

 涼太は弟ができたと勘違いして、実は妹である晶にたいして過剰なスキンシップをしてしまった。

 晶は恥ずかしがっていたが、「兄弟ならあたりまえだろ!」といった雰囲気に流されてしまう。

 しかし、性別は女の子である晶は、過剰なスキンシップに涼太を次第に男として見るようになった。

 そして、ある日もっと兄弟として距離を縮めたい涼太は、晶にたいして「一緒に風呂に行くか!」と誘いをかける。

 流石にそれは兄妹でも問題があると考えた晶は拒否するが、兄弟だと思っている涼太に押し切られる感じで、結局背中を流すだけという形で一緒に入浴することになった。

 そして、結果的にここで涼太は晶が弟ではなく、妹であるとようやく知ることになる。

 その後、晶を妹として扱い始めるが、晶はこれまでの過剰なスキンシップに慣れてしまっており、義理の兄である涼太を男として意識してしまう。

 本来兄弟としての距離を縮めたかったはずが、兄妹、いや男と女としての距離が縮まっていく……といった感じの流れになっています。

 序盤の恥ずかしがる晶ちゃんも可愛いですが、後半の好き好きオーラ全開の晶ちゃんも可愛かったですね。

 いろいろと鈍感な涼太が妹を弟と勘違いする物語ですが、いつ妹だと気が付くのかと、読んでいて大変面白かったです。

 複雑な家庭環境や、晶の本当父親と遭遇する場面など、他にも見どころ満載ですね。

 こんな義理の妹がいたら……。と、一度は考えてしまう十代の頃を思い出しました。

 また義理の弟と勘違いして過剰なスキンシップをしてしまうなど、距離感の縮め方がある意味上手い! と思わずニヤけてしまった私です。

 弟ではなく妹と判明した晶ちゃんとの関係が、今後どうなっていくのか楽しみで仕方がありません。

 他にも魅力的な親友の妹などもいるので、涼太がいったい誰と付き合うのか、とても気になりますね。

 そんな今書である『じつは義妹でした。』は、義理の妹や勘違いものが好きの方にお勧めの一冊です。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:じつは義妹でした。 ~最近できた義理の弟の距離感がやたら近いわけ~
  • 著者:白井ムク
  • イラスト:千種みのり
  • 初版発行:2021年11月20日
  • 定価:715円(本体650円+税)
  • 発行:KADOKAWA
  • レーベル:ファンタジア文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

【著者:白井ムクの別作品】

  • 俺がピエロでなにが悪い!

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【レビュー】デモンズ・クレスト1 現実∽侵食【感想】

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1.『あらすじ』

『デモンズ・クレスト1 現実∽侵食』のあらすじはこちらになります。

「お兄ちゃん、ここは現実だよ!」
 雪花小学校6年1組の芦原佑馬は、VRMMORPG《アクチュアル・マジック》のプレイ中、ゲームと現実が融合した《新世界》に足を踏み入れる。
 事態が飲み込めず混乱する佑馬の前に現れたのは、クラス一の美少女・綿巻すみかだった。だが彼女の容姿は悲劇的なほどに変貌していた。それはゲームの『モンスター』としか思えないもので……。
「――これはゲームであって、そして現実だ」
 VR(仮想現実)、AR(拡張現実)に続く、川原礫最新作の舞台は、MR(複合現実)&デスゲーム!

引用:電撃文庫

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2.『レビュー』

 主人公である芦原佑馬あしはらゆうまは、小学六年の同級生たちと共に、VRMMORPG《アクチュアル・マジック》のテストプレイに参加していた。

 双子の妹の芦原佐羽あしはらさわや、親友の近堂健児こんどうけんじ、幼馴染である茶野水凪さのみなぎとゲーム内でパーティを組み、佑馬は魔物使いとしての力を使い、ウサギのモンスターのカード化に成功する。

 佑馬はそのウサギのモンスターにムクと名付け、その特殊能力でボスいる元までたどり着いた。

 そこでボスを倒す競争をしていた同級生の委員長たちと遭遇して、多少のいざこざはあったものの、無事にボスを撃破する。

 しかし、そこでテストプレイが終了すると思いきや、意識が途切れ気が付けば現実世界に戻っていた。

 だが、目覚めた場所はテストプレイをするために寝ていたカプセル内だったが、建物内はいたるところが破壊されており、他のカプセルもいくつか破損している。既に人の入っていない物も多くあった。

 普通ではない状況に戸惑う佑馬だったが、そこに一人の少女が現れる。それはクラスのマドンナ的存在である綿巻わたまきすみかだったが、顔には目と鼻は無く、大きな口だけとなっていた。

 しかも血まみれで誰かの千切れた片腕を持ってモンスターと化している。襲い掛かってくる綿巻すみかに佑馬は恐怖で動けなくなるが、そこに親友の健児と双子の妹である佐羽に助けられて危機から脱した。

 そのとき、テストプレイをしていたVRMMORPG《アクチュアル・マジック》内の力を現実世界でも使用できることに驚く佑馬だったが、魔物使いの力を駆使して綿巻すみかをカード化することに無事成功する。

 その後三人で巨大な化け物と戦ったり、生き残りの同級生たちと再会しながらも、もめ事を起こす人物もいることでスムーズにはいかない。

 結局色々あって食料を探すはめになった佑馬たちだが、そこで新たな化け物と遭遇し絶対的なピンチとなったところで……と、最後まで読みどころ満載の一冊になっています。

 ◆

 本書デモンズ・クレストの作者は、あのソードアートオンラインやアクセルワールドで有名な川原礫先生です。

 完全新作ということで、とても楽しみにしていました。

 実際、読んでみると段々世界観に引き込まれ、いつの間にか読み終わっていたほどです。

 特に、クラスのマドンナであるモンスター化した綿巻すみかちゃんをカード化したところが、一番最高でした。

 またこの巻では、物語自体は大きく進んではいません。

 世界観や状況説明、登場人物の紹介がメインでしょう。

 ですがバランスよく一冊に纏まっているので、説明を読んでいる感は一切なく、自然と世界観や状況などが頭に入ってきました。

 最後には、次巻がすごく気になる終わり方もしています。

 複数の作品を同時に連載している作家の先生なので、次巻がいつになるかは分かりませんが、あとがきにはなるべく早く出したいと書かれていました。

 今から楽しみで仕方がりません。

 人間関係も小学六年生ながら複雑であり、単純にはいかないようです。

 主人公佑馬が実質的に仕切ることに癇癪を起す委員長などもおり、同級生とのトラブルも今後の巻でより複雑化するかもしれません。

 大人たちも今のところいないので、今後まともな大人たちが出て来るかも気にますね。

 私個人としましても、楽しみながらもとても勉強になる一冊でした。

 面白さもそうですが、やはり一冊の纏まり感が本当にすごいです。

 今後も続きが気になる『デモンズ・クレスト1 現実∽侵食』是非未読の方は読んでみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:デモンズ・クレスト1 現実∽侵食
  • 著者:川原 礫
  • イラスト:堀口 悠紀子
  • 初版発行:2022年11月10日
  • 定価:726円(本体660円+税)
  • 発行:KADOKAWA
  • レーベル:電撃文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

【著者:川原 礫の別作品】

  • ソードアート・オンライン

  • アクセル・ワールド


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