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【レビュー】理想の聖女? 残念、偽聖女でした! 4 ~クソオブザイヤーと呼ばれた悪役に転生したんだが~【感想】

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1.『あらすじ』

『理想の聖女? 残念、偽聖女でした! 4 ~クソオブザイヤーと呼ばれた悪役に転生したんだが~』のあらすじはこちらになります。

エルリーゼが没し悲しみに沈む王都を魔女が襲う!
偽聖女エルリーゼは、やれること全てを終わらせ、死んだ。

だが、歴代魔女の集合体という最強最悪の敵が、悲しみに沈む王都を襲う!

彼女の思いを無駄にしないため、誰もが死力を尽くすも全く敵わない。一方満足して死んだはずの偽聖女は、新人と『永遠の散花』でその様子を目にし……?

<もし、エルリーゼに新人が転生しなかったら?>という、荒廃(とベルネルのマッチョ化)がやたら進んだ正史ルートの世界や、偽聖女姿で日本を訪問する番外編も収録の完全完結巻!

引用:KADOKAWA

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2.『レビュー』

 魔女であるアレクシアを倒したが、最後にはベルネルの身代わりとなり死亡したエルリーゼ。

 魔女の脅威が去ったことで世界は平和になったが、人々は悲しみに満ちていた。

 近衛騎士であるレイラは、エルリーゼの亡骸が封印されている結晶前で毎日祈り続け、疲弊していく。

 ベルネルもエルリーゼが死亡したのは自分のせいだと思い、部屋に閉じこもり出てこなくなってしまった。

 しかしそんな時、倒したと思っていた魔女の脅威が再び現れる。

 それも、歴代の魔女の怨念が集まった存在だった。

 魔女の集合体は、死しても人々に希望を与えるエルリーゼの遺体を破壊するために、進軍を始める。 

 ベルネル達はそれだけは絶対に阻止するために、魔女の集合体へと全力で立ち向かうが、しかし全く歯が立たない。

 そうして最早これまでかと思われたその時、奇跡が起こる……という流れになっています。

 ◆

 この巻で『理想の聖女? 残念、偽聖女でした!』は完結します。

 笑いあり、涙ありで、大変読み応えがありました。

 本編終了後にも、番外編や後日談と豊富です。

 特に後日談では日本にやってくるL様(エルリーゼ)は最高ですね。

 個人的には異世界転生後に、少しだけ日本に戻ってくるという展開は好きです。

 なので、L様が日本にやって来て街中を歩くシーンは楽しんで読むことができました。

 またTSものでここまで感動した小説は初めてです。

 L様の中身が誰なのか分かってはいるものの、他キャラ視点だと思わず感動してしまいますね。

 L様視点だと、逆にコメディ感が出てくるので、笑みを浮かべてしまいます。

 四巻で完結と、個人的にはもっと続きを見たかったですが、内容的には丁度いいかもしれません。

 TS勘違い聖女ものに興味がある方は、この機会に是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:理想の聖女? 残念、偽聖女でした! 4 ~クソオブザイヤーと呼ばれた悪役に転生したんだが~
  • 著者:壁首領大公
  • イラスト:ゆのひと
  • 初版発行:2022年11月10日
  • 定価:1,430円(本体1,300円+税)
  • 発行:KADOKAWA
  • レーベル:カドカワBOOKS

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • 理想の聖女? 残念、偽聖女でした! ~クソオブザイヤーと呼ばれた悪役に転生したんだが~

 


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【レビュー】佐々木とピーちゃん 6 宇宙の彼方より、未確認飛行物体、来襲! ~人類終了のお知らせ、伝えに訪れた地球外生命体は、どうやら地雷のようです~【感想】

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1.『あらすじ』

『佐々木とピーちゃん 6 宇宙の彼方より、未確認飛行物体、来襲! ~人類終了のお知らせ、伝えに訪れた地球外生命体は、どうやら地雷のようです~』のあらすじはこちらになります。

TVアニメ化決定! 地味な中年×文鳥賢者で贈るクロスオーバーエンタメ
ヘルツ王国の王位継承問題も一段落。異世界から現代に戻ってきた佐々木とピーちゃん。
そんな彼らに上司から知らされたのは、未確認飛行物体、来襲。
早速、局に呼び出された佐々木は、阿久津課長から次なる職務として、宇宙空間に浮かんだ正体不明の機影の調査を命じられた。
星崎さんと二人静氏、同僚二人と共に駆り出された彼は、けれど、流石に今回ばかりは手の出しようがない。
ここのところお疲れ気味な二人静の意向も手伝い、向こうしばらくはマイペースに職務へ当たらんとする。
すると幸か不幸か、怠惰な彼らの判断は予想外の大当たりを引き当ててしまい……?
デスゲームに続くご新規さん、作中五つ目の勢力が堂々登場の第六巻!
宇宙をも巻き込む新展開が今、始まる。

引用:KADOKAWA

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2.『レビュー』

 異世界と現代を行き来する主人公の佐々木と、相棒であり前世が星の賢者で今世では文鳥であるピーちゃん。

 一人と一羽が現代世界に戻ってくると、宇宙より謎の未確認物体が現れる。

 宇宙からやって来た未確認物体にはどうやらお願いしたいことがあるらしく、幾人かのグループが招待された。

 その中に、佐々木と星崎ほしざきさん、二人静ふたりしずかの三人も呼ばれている。

 またそんな最中、お隣さんは新しい学校へと登校を始めたが、二人静の計らいにより、高級車に運転手付きで登下校することになり、クラスメイト達にお金持ちのお嬢様と勘違いされてしまう。

 陽キャに囲まれて困り果てるお隣さんであるが、いつものように唐突に始まった天使と悪魔の戦いに巻き込まれる。

 そして何とか戦いを切り抜けて、お隣さんが学校に戻ってくるとそこにいたのは……。 

 次に場面が変わって異世界で佐々木は、ミュラー伯爵から娘のエルザを側室にしてくれないかと懇願こんがんされてしまう事態に。

 価値観が異世界人と違う佐々木は、これに対して大いに困ることになってしまう。

 更に星崎さんが何者かに拉致され、佐々木達の前に敵として現れたのは、A級異能者であるアキバ系の人。ピーちゃんがいない状況で佐々木は最大のピンチを迎えることになる……という流れになっています。

 ◆

 この6巻では、目まぐるしく展開が変わっていきます。

 今回は異世界ではなく、現代が主軸に物語が書かれていますね。

 新キャラも登場して、より世界観が良い意味でカオスになってきました。

 もちろん異世界での活動もあり、あのエルザちゃんが側室に!? というやり取りも行われています。

 そして読めば分かるのですが、アヒルのボートに乗りたくなりました。

 アヒルのボートをここまで上手くせるとは、凄いとしか言いようがありません。

 また勢力にSFが増えたことにより、魔法中年(佐々木)+ピーちゃん、ファンタジー、異能者、魔法少女、天使と悪魔。

 佐々木さんとピーちゃんを含めて6勢力まで増えましたね。

 今後の巻でさらに勢力が増えるのか、ある意味楽しみです。

 それと、佐々木とピーちゃんがアニメ化されるそうですね! おめでとうございます。

 時期はまだ未定ですが(2022年12月2日現在)2023年ごろに放送されると、個人的に嬉しいですね。

 異世界と現代を行き来しながら、様々な超常勢力に巻き込まれていく物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:佐々木とピーちゃん 6 宇宙の彼方より、未確認飛行物体、来襲! ~人類終了のお知らせ、伝えに訪れた地球外生命体は、どうやら地雷のようです~
  • 著者:ぶんころり
  • イラスト:カントク
  • 初版発行:2022年11月25日
  • 定価:1,430円(本体1,300円+税)
  • 発行:KADOKAWA
  • レーベル:MF文庫J

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • 佐々木とピーちゃん 異世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 ~魔法少女がアップを始めたようです~
  • 佐々木とピーちゃん (1) 異世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 ~魔法少女がアップを始めたようです~ (角川コミックス・エース)

 


 

【著者:ぶんころりの別作品】

  • 西野 ~学内カースト最下位にして異能世界最強の少年~
  • 田中~年齢イコール彼女いない歴の魔法使い~ 1

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【レビュー】俺だけレベルが上がる世界で悪徳領主になっていたV【感想】

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1.『あらすじ』

『俺だけレベルが上がる世界で悪徳領主になっていたV』のあらすじはこちらになります。

新エイントリアン王国、始動!

ルアランズ王国と南ルナン王国を滅ぼしたエルヒンはついに新エイントリアン王国の建国を宣言する。晴れて一国の王となったエルヒンだが、資金の枯渇や食糧不足など建国早々問題が山積みになっていた。そのためしばらくは外部を牽制しつつ内政に力を入れようと考えるエルヒン。しかし新エイントリアン王国を脅威とみなした周辺国が突如宣戦布告をしてきたのだ! しかもエルヒンが出向く戦場にはなぜか毎回メデリアンが姿を現して――!? WEBで話題の本格派戦略ファンタジー、第5弾!

引用:FB ファミ通文庫

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2.『レビュー』

 新エイントリアン王国の建国を宣言した主人公エルヒン・エイントリアン。

 国王なったことにより、新たに国王モードというシステムが使用可能になった。

 それにより、これまで配下の見えていた武力、知力、指揮に加えて、政治と魅力が分かるようになる。

 エルヒンは新エイントリアン王国の今後を見据えて、諜報、農業、艦隊について手を回す。

 またそんな時、神聖ラミエ王国が新エイントリアン王国に進軍を開始した。

 更になぜか別方向から、ナルヤ王国の十武将序列第一位であるメデリアン・バルデスカが現れる。

 防衛戦を余儀なくされ、メデリアンの対処もしなければならないエルヒンであるが、そこで秘策を思いつく。

 その後無事に乗り切ったエルヒンであるが、別の場所ではヘラルド王国を服従させたナルヤ王国が、続いてケベル王国に進軍を始め、世界の戦乱はより激化していく……といった流れになっています。

 ◆

 とうとう新章がスタートしましたね。

 小さな領主から始まった物語ですが、ようやく一国の王になったエルヒンの戦いが始まります。

 周囲は敵だらけで、大国ナルヤも少しずつ北からエイントリアン王国に近づいてきました。

 今回は、新エイントリアン王国の今後を見据えた行動がメインですね。

 いかにして自国の被害を抑えつつ、周辺国を疲弊させていくか、といった感じです。

 またこの五巻の終わり方は、とても続きが気になりました。

 この五巻が前半戦、次の六巻が後半戦でしょうか。

 そしてさらっと数行出てきましたが、この世界の本当の主人公らしき人物が所属している北東の国、ジェナス王国。世界観が広がりましたね。

 今後、エルヒンが如何にして戦争に勝ち、領土を広げていくのか楽しみです。

 他にも、メデリアン・バルデスカという新たなヒロインがこの巻の見どころですね。

 ナルヤ王国所属であり、エルヒンの宿敵であるフラン・バルデスカの妹なので、関係性が複雑です。

 エルヒンの味方になるのか、それとも最後まで敵でいるのか、その点も今後の注目の一つでしょう。

 今のところエルヒンを好敵手と特別視していますが、恋しているのかといえば現状微妙ですね。

 しかし、今後エルヒンに恋をするきっかけにはなっています。

 個人的にメデリアンちゃんは可愛いと思ったので、エルヒンと殺し合いにならないことを祈るばかりですね。

 戦略ゲームや領地、国家経営が好きな方にお勧めの一冊となっているので、未読の方は是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:俺だけレベルが上がる世界で悪徳領主になっていたV
  • 著者:わるいおとこ
  • イラスト:raken
  • 初版発行:2022年11月29日
  • 定価:759円(本体690円+税)
  • 発行:KADOKAWA
  • レーベル:FB ファミ通文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • 俺だけレベルが上がる世界で悪徳領主になっていた (ファミ通文庫)
  • 俺だけレベルが上がる世界で悪徳領主になっていた(1) (ガンガンコミックスONLINE)

 


 

【著者:わるいおとこの別作品】

  • 俺の現実は恋愛ゲーム?? ~かと思ったら命がけのゲームだった~(1) (ガンガンコミックスUP!)

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【レビュー】異世界黙示録マイノグーラ~破滅の文明で始める世界征服~ 1【感想】

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1.『あらすじ』

『異世界黙示録マイノグーラ~破滅の文明で始める世界征服~ 1』のあらすじはこちらになります。

若くして病死した伊良拓斗は、生前熱中していた戦略級ファンタジーSLG「Eternal Nations」に似た異世界に転生してしまった。
それも邪悪属性文明「マイノグーラ」を率いる邪神として――。

「拓斗様……また、二人で始めませんか?」
目の前に現れた可憐な少女――マイノグーラの英雄ユニット“汚泥の魔女”アトゥの言葉に拓斗は頷き、二人だけの新国家マイノグーラが産声を上げる。
しかし、彼らマイノグーラは「内政特化で戦争が苦手」という邪悪らしからぬ特徴を持ち、ユーザーから「もっとも使いにくい」と評されるほどの超上級者向け勢力なのであった……!

引用:GC NOVELS

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2.『レビュー』

 ある日病死してしまった主人公伊良拓斗いらたくとは、目覚めると見知らぬ森にいた。

 死後の世界だと思われたそこは異世界であり、近くにはなぜか生前プレイしていた戦略級ファンタジーSLG「Eternal Nations」に登場する少女がいて声をかけてくる。

 少女は邪悪属性文明「マイノグーラ」の英雄ユニット“汚泥の魔女”アトゥであり、拓斗の生前のことも知っているようだった。

 当初は困惑する拓斗であったが、SLG「Eternal Nations」のシステムの力が使えることが判明する。

 それにより、拓斗は邪悪属性文明「マイノグーラ」の盟主として、国を作ることにした。

 様々なユニットを召喚し、森で他国から追放された飢えかけのダークエルフたちを助け、国を順調に作り上げていく。

 だが、全てが思い通りとはいかない。マイノグーラを建国した北部には、邪悪属性と相性の悪い神聖属性の国があった。

 運の悪いことに、その国から聖騎士がマイノグーラへとやってくる。

 内政向きで戦闘が不慣れな文明であるマイノグーラ。迎え撃つのはただ一人の英雄ユニットである“汚泥の魔女”アトゥ。そして邂逅かいこうする両者……といった感じの内容になっています。

 ◆

 この作品に出てくるSLGとは、シミュレーションゲームのことになります。

 国家を運営して、他国を攻め込んだり同盟を結んだりするゲームですね。

 私もSLGは好きで、シヴィ〇イゼーションをよくプレイしていました。

 そうしたゲームは、熱中しすぎて時間が溶けるんですよね。

 主人公である伊良拓斗いらたくとは、闘病中にSLG「Eternal Nations」をやり込んでおり、世界一位になったそうです。

 だからこそ、死後に異世界に呼ばれたのかもしれません。

 詳しい理由に関しましては、今後の巻で少しずつ判明していくことでしょう。

 またSLGの力を使えるというのは、私自身がSLGを好きということもあり、終始ワクワクして作品を楽しむことができました。

 ユニットを召喚したり食料や建物を生み出したりと、異世界の住民からしたらまさに神の所業ですね。

 時間が経てば経つほど有利に文明が発達していくのがSLGなので、敵国がいつマイノグーラに対して本格的な対処に乗り出すのか、そこが気になります。

 気が付いたときには手遅れになっているかもしれませんね。

 今後の展開がどうなるのか、とても楽しみです。

 この作品はSLGが好きな人にとってはかなり楽しめる一冊になっていますので、是非お手に取ってみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:異世界黙示録マイノグーラ~破滅の文明で始める世界征服~ 1
  • 著者:鹿角フェフ 
  • イラスト:じゅん
  • 初版発行:2019年11月30日
  • 定価:1,100円 (本体1,000円+税10%)
  • 発行:マイクロマガジン社
  • レーベル:GC NOVELS

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

【著者:鹿角フェフの別作品】

  • これが異世界のお約束です!

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【レビュー】クエスト:プレイヤーを大虐殺してください VRMMOの運営から俺が特別に依頼されたこと 【感想】

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1.『あらすじ』

『クエスト:プレイヤーを大虐殺してください VRMMOの運営から俺が特別に依頼されたこと 』のあらすじはこちらになります。

最新の大人気フルダイヴ型VRMMO:リーエン=オンライン。
自ら選ぶ職業に加え、他人に知られてはならない2つ目の職業をランダムに与えられる【仮面(マスク)システム】が特徴のゲームだ。その運営から俺に突如告げられたのは、予想外の依頼で……
「黒の盟主となって、大虐殺をしていただけませんか?」
特別に3つ目の職業を追加で持つ黒の盟主――闇属性の頂点として、リーエンの世界を混沌に陥れてほしいと。それなら、通常のプレイヤーに紛れて成長しながら世界と運営が隠している秘密を探り、全てを凌駕し踏みにじるような大虐殺を実現することにしよう――! 暗躍VRMMOファンタジー、開幕!

引用:ファンタジア文庫

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2.『レビュー』

 新作のフルダイヴ型VRMMOであるリーエン=オンラインをプレイする少し前、主人公は運営会社に呼び出される。

 何故呼ばれたのか分からない主人公であったが、そこで黒の盟主という第三の職業を得て、プレイヤーを大虐殺することを運営から頼まれてしまう。

 怪しく感じるも、自己完結してそれを了承した主人公は、黒の盟主としてリーエン=オンラインをプレイすることになった。

 リーエンオンラインには、独自システムである仮面マスクシステムがあり、普通の戦士や魔術師などといった職業の他に、他人には知られてはならない第二の職業を得ることができる変わったものだ。

 そのため、普通の状態と仮面の状態で姿が変わり、主人公は前者にシオン、後者にラカというプレイヤーネームをつける。

 普段プレイするシオンの職業は格闘家であり、仮面の職業であるラカは宿屋であった。

 ちなみに、この巻では黒の盟主としての第三の職業は残念ながら出てこない。

 シオンとしての行動は普通にゲームを楽しむプレイヤーであり、偶然意気投合した同じプレイヤーである炎狼と狩りを楽しんだりしている。

 変わって仮面のラカでは、宿屋を開きやってきた小さな妖精を助けて、特別なアイテムを手に入れたりなどをしている。

 また仮面のラカはプレイヤーではなく、NPCだと周囲に想わせる行動をしており、序盤から妖精に貰ったアイテムもあってプレイヤーだとバレることなく済んだ。

 表のシオン、裏のラカを使い分けて、主人公はこのリーエン=オンラインを楽しんでいく……といった感じの内容となっています。

 ◆

 VRMMOというジャンルの作品は様々ありますが、この作品の仮面マスクシステムはとてもオリジナリティがあります。

 その設定を読んで、私はとてもワクワクしました。

 第二の職業を得る仮面システムは、他人に正体を知られてはなりません。つまり、第一の職業で使っている姿の人物だとバレてはならないのです。

 仮面の状態時に、「お前は〇〇という名のプレイヤーだ!」と指摘されてバレてしまった場合、その第二の職業のスキルを指摘した人物が手に入れてしまうのです。(本人のスキル自体は無くならない)

 またバレてしまったことで経験値も失うので、バレた場合のデメリットも大きいということですね。

 ちなみに、指摘したけど間違っていた場合には、指摘した人物が経験値を失います。

 他にも、暴いた仮面の情報は他人に教えることができないように作られているので、そういった意味では安心ですね。

 ここまで仮面システムについて説明的になってしまいましたが、この作品の最重要設定だと私は考えています。

 実はこの作品のタイトルは、web版(カクヨム)に掲載されているものと違いまして、web版では【仮面は二枚被れ】という名称です。

 仮面システムは一度はタイトルになるほど重要ということでしょう。

 実際、この仮面システムはとても面白いです。

 相手の正体はが誰なのか、推理的な場面もちょくちょく出てきますので、VRMMOものとしてはとても珍しいと言えますね。

 またメインヒロイン的な存在は今のところいません。表紙の女の子は多少出てくる程度ですね。

 ヒロインとのイチャイチャものというよりは、基本はソロで楽しみ、たまに仲間と冒険するといった感じでしょうか。

 炎狼という男の仲間とのやり取りも見どころです。

 またミケという三毛猫を仲間にしているので、ある意味その三毛猫が癒し枠のヒロインといった感じですね。

 そうした訳から一味変わったVRMMOものを読みたいという方に、この作品はお勧めの一冊です。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:クエスト:プレイヤーを大虐殺してください VRMMOの運営から俺が特別に依頼されたこと 
  • 著者:百瀬十河
  • イラスト:tef
  • 初版発行:2022年8月20日
  • 定価:737円(本体670円+税)
  • 発行:KADOKAWA
  • レーベル:ファンタジア文庫

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【レビュー】リビルドワールドI〈上〉誘う亡霊【感想】

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1.『あらすじ』

『リビルドワールドI〈上〉誘う亡霊』のあらすじはこちらになります。

 旧文明の遺産を求め、数多の遺跡にハンターがひしめき合う世界。
 新米ハンターのアキラは、スラム街から成り上がるため命賭けで足を踏み入れた旧世界の遺跡で、全裸でたたずむ謎の美女アルファと出会う。
 彼女はアキラに力を貸す代わりに、ある遺跡を極秘に攻略する依頼を持ちかけてきて――!?
 二人の契約が成立したその時から、アキラとアルファの数奇なハンター稼業が幕を開ける!

引用:電撃文庫

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2.『レビュー』

 スラム街で暮らしていた主人公のアキラは、一発逆転を狙って過去の文明の遺物を得るためにクズスハラ街遺跡跡の外周部にやってきた。

 遺物は過去の文明が使っていた道具等のことであり、売れば大金になる。

 当然、簡単にやって来られる場所の遺物は取りつくされており、ろくなものは残ってはいない。

 危険なモンスターなどが現れる遺跡では、遺物を取りに来るだけで命懸けだ。

 アキラも、スラム街で手に入れたハンドガンを片手にやってきているが、素人であるアキラが持っていてもモンスターに単独で勝つことはほぼ不可能だった。

 つまりモンスターに運悪く見つかれば、死が待っている。

 そんな状況下の中で、場違いにも全裸の美女が遺跡内を歩いていた。

 夢幻ではなく、その美女はアルファと名乗り、アキラに依頼を持ちかける。

 それは、とある遺跡を極秘に攻略してほしいというものだった。

 アキラは了承して、その前払いでアルファから様々なサポートを受けることになる。

 ちなみに、アルファはアキラ以外には基本的に見えず、声も聞こえない。

 サポートは周囲の情報を未来予知のように教えることであったり、誰にも見つかっていない遺物の場所なのであった。

 また銃を撃つ際の予測地点をアキラの瞳に映し出したりもできる。

 それによって、アキラは遺物を見つけて売り払い、まともな武器を手にいれた。

 その後は、集団に襲われている二人の美女を助けたり、行くあてのない少女のために徒党を作ったり、モンスターの群れに襲われている商人を助けたりした。

 ◆

 まだまだ始まったばかりではあるが、今後成り上がっていくアキラの冒険はこれからであり、主要人物もかなりこの巻で出そろっている。

 ポストアトカリプスや、世紀末系、SFなどが好きな人にはお勧めの一冊だ。

 また機械系モンスターや銃などの説明やデザインもかなり凝っている。

 本書に出てくるAAH突撃銃などは、是非私も撃ってみたくなった。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:リビルドワールドI〈上〉誘う亡霊
  • 著者:ナフセ
  • イラスト:
  • 世界観イラスト:わいっしゅ
  • メカニックデザイン:Cell
  • 初版発行:2019年5月17日
  • 定価:1,430円(本体1,300円+税)
  • 発行:KADOKAWA
  • レーベル:電撃の新文芸

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

  • リビルドワールド 1 (電撃コミックスNEXT)


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