1.『あらすじ』
あざの耕平新シリーズ開始!! 時を超える陰×陽ファンタジー!
東京を中心に霊的災害“霊災”が多発するようになった現代。名門・土御門家の血を引きながらも霊的才能に見放された春虎の前に土御門家次代当主であり幼なじみの夏目がやってきて!? あざの流陰陽ファンタジー開幕
引用:ファンタジア文庫
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
主人公土御門春虎は、安倍晴明の子孫という由緒正しき血筋を持っていた。
しかし、そんな血筋を生かせる陰陽師の才能が、春虎にはない。
陰陽師に必要な霊気を感じ取る力が、春虎には無かったからだ。
春虎自身も、既に陰陽師になるという気持ちは無く、ただ日々を過ごしていくだけだった。
男友達の冬児や、女友達の北斗と三人でかき氷を食べたり、ゲームセンターに遊びに行く。
土御門春虎は、そんなどこにでもいる高校生である。
だが、そんな日常にも変化が訪れた。
土御門本家の次期当主であり、幼馴染の女の子、土御門夏目が東京からやってきたのだ。
幼いころにとある約束を破った負い目のある春虎は、夏目との会話が実にぎこちがない。
結果として、思わず口喧嘩に発展してしまった。
後日、喧嘩したことに落ち込みつつも、春虎は冬児と北斗の三人で、花火大会に訪れる。
出店を回り、大いに楽しんだが、些細なことで北斗とも喧嘩をしてしまう。
冬児と二人になった春虎だが、そこに土御門の者と知って近づくものが現れる。
怪しく思いながらも、その者に案内されるままについて行く二人。
そして案内された先にいたのは、『十二神将』最年少『神童』の大蓮寺鈴鹿だった。
この出会いをきっかけに、春虎は陰陽師の世界へと引きずり込まれていく。
2-2.『感想』
バトルものは数多くありますが、陰陽師ものは意外と少ないですよね。
東京レイヴンズは、安倍晴明の子孫である土御門家分家の少年、春虎君が主人公です。
血筋だけ見ると、ものすごい才能がありそうですよね。
しかし、残念ながら春虎君に才能はありません。
なので、しょっぱなから無双とはいかないようですね。
この巻では、才能がなく陰陽師に興味が無かった春虎君が、陰陽師の世界に引きずり込まれるまでが書かれています。
次巻からは、陰陽塾という陰陽師の専門の学校に通うようですね。
さてさて、春虎君はその学校でどのように成長していくのか、今から楽しみです。
様々な伏線が張られていますので、どのように回収されるのかも見どころですね。
それと、この巻で大問題を起こした大蓮寺鈴鹿ちゃんが、どのような境遇に陥ってしまうのか、少々不安でもあります。
可愛かったので、あまりひどい目に合わないといいのですが……。
学園陰陽師ものの現代ファンタジーに興味がある方は、この機会に是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:東京レイヴンズ1SHAMAN*CLAN
- 著者:あざの耕平
- イラスト:すみ兵
- 初版発行:2010年5月20日
- 定価:660円(本体600円+税)
- 発行:KADOKAWA/富士見書房
- レーベル:ファンタジア文庫
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 東京レイヴンズ (1) (角川コミックス・エース)
- 東京レイヴンズEX1 party in nest (富士見ファンタジア文庫)
【著者:あざの耕平の別作品】
- Dクラッカーズ〈1〉接触‐touch (富士見ファンタジア文庫)
- BLACK BLOOD BROTHERS〈1〉―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 兄弟上陸― (富士見ファンタジア文庫)
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