1.『あらすじ』
エルリーゼが没し悲しみに沈む王都を魔女が襲う!
偽聖女エルリーゼは、やれること全てを終わらせ、死んだ。だが、歴代魔女の集合体という最強最悪の敵が、悲しみに沈む王都を襲う!
彼女の思いを無駄にしないため、誰もが死力を尽くすも全く敵わない。一方満足して死んだはずの偽聖女は、新人と『永遠の散花』でその様子を目にし……?
<もし、エルリーゼに新人が転生しなかったら?>という、荒廃(とベルネルのマッチョ化)がやたら進んだ正史ルートの世界や、偽聖女姿で日本を訪問する番外編も収録の完全完結巻!
引用:KADOKAWA
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
魔女であるアレクシアを倒したが、最後にはベルネルの身代わりとなり死亡したエルリーゼ。
魔女の脅威が去ったことで世界は平和になったが、人々は悲しみに満ちていた。
近衛騎士であるレイラは、エルリーゼの亡骸が封印されている結晶前で毎日祈り続け、疲弊していく。
ベルネルもエルリーゼが死亡したのは自分のせいだと思い、部屋に閉じこもり出てこなくなってしまった。
しかしそんな時、倒したと思っていた魔女の脅威が再び現れる。
それも、歴代の魔女の怨念が集まった存在だった。
魔女の集合体は、死しても人々に希望を与えるエルリーゼの遺体を破壊するために、進軍を始める。
ベルネル達はそれだけは絶対に阻止するために、魔女の集合体へと全力で立ち向かうが、しかし全く歯が立たない。
そうして最早これまでかと思われたその時、奇跡が起こる……という流れになっています。
2-2.『感想』
この巻で『理想の聖女? 残念、偽聖女でした!』は完結します。
笑いあり、涙ありで、大変読み応えがありました。
本編終了後にも、番外編や後日談と豊富です。
特に後日談では日本にやってくるL様(エルリーゼ)は最高ですね。
個人的には異世界転生後に、少しだけ日本に戻ってくるという展開は好きです。
なので、L様が日本にやって来て街中を歩くシーンは楽しんで読むことができました。
またTSものでここまで感動した小説は初めてです。
L様の中身が誰なのか分かってはいるものの、他キャラ視点だと思わず感動してしまいますね。
L様視点だと、逆にコメディ感が出てくるので、笑みを浮かべてしまいます。
四巻で完結と、個人的にはもっと続きを見たかったですが、内容的には丁度いいかもしれません。
TS勘違い聖女ものに興味がある方は、この機会に是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:理想の聖女? 残念、偽聖女でした! 4 ~クソオブザイヤーと呼ばれた悪役に転生したんだが~
- 著者:壁首領大公
- イラスト:ゆのひと
- 初版発行:2022年11月10日
- 定価:1,430円(本体1,300円+税)
- 発行:KADOKAWA
- レーベル:カドカワBOOKS
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 理想の聖女? 残念、偽聖女でした! ~クソオブザイヤーと呼ばれた悪役に転生したんだが~
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