【レビュー】あたしメリーさん。いま異世界にいるの……。 (1)【感想】

1.『あらすじ』

東京の大学に通うため、宮城の実家を離れ埼玉のアパートで1人暮らしを始めた内原平和(ないばらひろかず)。

引っ越し早々、何度も鳴る知らない番号からの電話に出ると「あたしメリーさん、今ゴミ捨て場にいるの……。あなたが捨てたお人形よ……」と話す女の子の声。イタズラ電話だと思って切るも、更に何度もかかってきて…。どうやら少しずつ、こちらに向かいながら電話をしているらしい!?

一夜明けて翌日。既に何度目かもわからない電話に出ると「あたしメリーさん、いまあなたの部屋の前にいるの……」と聞こえるが早いか、アパートの外から奇妙な祈りの声が響いて――。

異世界転移した都市伝説のメリーさんに、埼玉から電話でアドバイス!? スマホでつながる幼女←→大学生の魔王討伐記!!

引用:竹書房

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

  内原平和ないばらひろかずは都内の大学に通うために、昨日引っ越してきた。

 しかし、新生活をスタートして早々、知らない番号から電話がかかってくる。

 平和が電話に出てみると、相手はメリーさんと名乗る少女だった。

 今ゴミ捨て場におり、自らを引っ越しの際に捨てられた人形だという。

 平和はそれを聞いて、ゴミから個人情報を特定した不審者だと判断した。

 詐欺か何かの勧誘かと思った平和は、断りを入れようとする。

 だが、電話越しのメリーさんは、電車に乗り少しずつ平和の元へと近づいて来ていた。

 しかし詐欺だと思っている平和は、流石に付き合いきれないと、通話を切ってしまう。

 そんなとき、隣の部屋から謎の儀式めいた声が聞こえてくる。

 それを何かの会議だと判断した平和は、気にせずその日は眠りについた。

 翌日スマホを見れば、着信履歴が地獄のように溜まっていることに気が付く。

 すべてがメリーさんのものであり、流石にドン引きしてしまう。

 その後さまざまな困難を乗り越えて、メリーさんは平和はの住む場所までやってきた。

 これでようやく会えると思った直後、平和の隣に住む謎の隣人が、メリーさんを邪神の生贄にしてしまう。

 その結果、メリーさんは異世界へと飛ばされてしまった。

『あたしメリーさん。いま異世界にいるの……』

 繋がったスマホだけを頼りに、平和からアドバイスを受けたメリーさんは、異世界から帰還するために奮闘し始める。

2-2.『感想』

 メリーさんと聞くと、気が付けば背後にいる怪談を思い出しますね。

 今作のメリーさんも、その怪談のたぐいです。

 しかし、平和ひろかず君はそういったオカルトを全く信じておらず、普通に考えていたずらや不審者だと思ったようでした。

 メリーさんは平和君が引っ越しの際に、実家のゴミ捨て場に捨てられた人形ようでして、本人に恨みがあるようです。

 そうした理由から、少しずつ近づいてくるメリーさん。

 その手には、出刃包丁。

 平和君の元に辿り着いてしまった場合、彼に命はありません。

 ですが今回、結果としてそうはなりませんでした。

 平和君の部屋の隣には謎の邪神を崇める集団がおり、間一髪のところでメリーさんは、その集団の手によって異世界に送られてしまいます。

 異世界なので普通はスマホからの通話は当然できませんが、どういう訳か平和君には繋がりました。

 平和君は、異世界に飛ばされたメリーさんを何かの遊びだと思って、気軽にアドバイスをし始めます。

 果たしてメリーさんは、無事に元の世界へと帰還することができるのか、とても気になりますね。

 異世界に飛ばされたメリーさんが出刃包丁で無双する物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。 

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:あたしメリーさん。いま異世界にいるの……。 (1)
  • 著者:佐崎一路
  • 漫画:佐保
  • キャラクター原案:希望つばめ
  • 協力:新紀元社
  • 初版発行:2023年01月07日
  • 定価:803円 (税込)
  • 発行:竹書房
  • レーベル:バンブーコミックス

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • あたしメリーさん。いま異世界にいるの……。 (モーニングスターブックス)
  • あたしメリーさん。いま異世界にいるの……。2 (モーニングスターブックス)

 


 

【著者:佐崎一路の別作品】

  • リビティウム皇国のブタクサ姫 1 (モーニングスターブックス)
  • リビティウム皇国のブタクサ姫 (MORNING STAR BOOKS)
  • 吸血姫は薔薇色の夢をみる(1) (ジャルダンコミックス)

 


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