【レビュー】負けヒロインが多すぎる! 5【感想】

1.『あらすじ』

ちょっぴりビターな、バレンタイン狂想曲
迫るバレンタインデー。
佳樹が手作りチョコを贈るのはーーまさかの兄以外!?

そんな、佳樹にかぎって……。動揺する俺に、文芸部の連中は冷たい。

「妹ちゃん、好きな人でもできたんでしょ」「お、男だな」

……こいつら、コトの重大さが分かっていないな。佳樹はまだ中二なのだ。本命チョコなんて早すぎる。

焼塩の案で、桃園中学に潜入調査することになるがーーえ、俺、中学生に変装するの? 
こんなところ佳樹に見つかったら……いや、普通に喜びそうだな……。

大人気負け確ラブコメ第5弾。ブラコン妹×シスコン兄の明日はどっちだ!? 

引用:小学館

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

 学年末テストも残り2日となり、来週の日曜日には2月14日バレンタインデーが待っている。

 主人公の温水和彦ぬくみずかずひこは、これまで身内からチョコレートを貰ってきた。

 当然今年も、妹の佳樹かじゅから貰えるものだと考えている。

 しかしどうやら、今年は少し違うよだった。

 なんと妹の佳樹に男ができた可能性があり、いろんな意味で不安にさいなまれる和彦。

 自分の知らない男に本命チョコを渡す可能性があると知って、兄として相手を確かめるために動き出す。

 まずはお馴染みの文芸部のメンバーに相談してみれば、確実に男ができていると言われ和彦の不安は加速した。

 なので和彦は佳樹の勉強会という名の逢引きを見過ごせず、八奈見杏奈やなみあんなを引き連れて現地へと確認をしに行くことに。

 またそれだけに留まらず、疑惑の男を探るため佳樹の通う桃園中学校へと潜入をした。

 しかし結果として、佳樹の相手と思われる男が実在していることを突き止めたに過ぎず、状況は悪化していく。

 加えて和彦の通う高校の見学会へとその男が佳樹と共に現れ、和彦はその案内係になってしまった。

 果たして和彦は、妹の恋愛状況の真実を確かめることができるのであろうか。

2-2.『感想』

 この巻でのヒロインは、妹の佳樹ちゃんです。

 お兄ちゃん大好き妹な訳ですが、そんな佳樹ちゃんに男がいる可能性が見え隠れしているようで?

 またバレンタインデーの日も重なり、もしかしたらその男に本命チョコを渡すのではないかと温水君は思ったようです。

 私も読んでいて、とてもハラハラしてしまいました。

 これが、可愛い妹に悪い虫が付いたのかもしれないという不安なのですね。

 ついついページをめくる速度が、いつもより遅くなってしまいました。

 温水君も不安だったようで、兄として佳樹ちゃんの相手を確かめに行きます。

 そして今巻の最後では、衝撃の展開を迎えました。

 詳しいネタバレは控えますが不安な人もいると思うので、これだけは言っておきます。

 佳樹ちゃんは、いつも通りの佳樹ちゃんでした。

 読んでいく内に薄々感じ取れると思いますので、恐れずにページをめくってみてくださいね。

 それはそうと佳樹ちゃんが小説を書くのですが、その内容がいろんな意味でヤバイです。

 狂気を感じました。(笑)

 また志喜屋しきやさんと天愛星ティアラちゃんの百合っぽい感じも良いですね。

 特に志喜屋しきやさんが天愛星ティアラちゃんのブラのホックを外すシーンは最高でした。

 加えて温水君の同性愛者疑惑も面白いです。

 今巻でもその疑惑が加速してしまいましたね。

 最終的に男女含めて温水君が誰と付き合うのか、それとも誰とも付き合わずに終わってしまうのか、今後の巻が実に楽しみです。

 兄のことが大好きな妹に本命チョコを渡す男がいるのかを確認するために奔走する今巻に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:負けヒロインが多すぎる! 5
  • 著者:雨森たきび 
  • イラスト:いみぎむる
  • 発売日:2023年3月17日
  • 定価:836円(税込)
  • 発行:小学館
  • レーベル:ガガガ文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • 負けヒロインが多すぎる! (ガガガ文庫)
  • 負けヒロインが多すぎる!2 (ガガガ文庫)
  • 負けヒロインが多すぎる! 3 (ガガガ文庫)
  • 負けヒロインが多すぎる! 4 (ガガガ文庫)
  • 負けヒロインが多すぎる!@comic (1) (裏少年サンデーコミックス)

 


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