【レビュー】師匠に借金を押し付けられた俺、美人令嬢たちと魔術学園で無双します。【感想】

1.『あらすじ』

借金取りは、強くて美人なご令嬢でした。え、何で俺に興味津々?

師匠の失踪により天涯孤独の身となったルクス。そんな彼に手を差し伸べてたのは、魔術の名家のご令嬢ティアリスだった。

そして始まった新生活。ともに入学した国内最高峰の学園には、ティア以外にも世界最強の学園長や才媛らが在籍しており、
「ルクス、私と手合わせを!」「ルクス君は私のものです!!」何故かルクスを巡って騒動が頻発! 
さらに、「お望みなら、見てもいいですよ?」なんて風呂にまで侵入してきて!?  そんな大胆な言動の裏には、彼女たちの隠しきれない優しさがあり、
「一人で頑張らないでください。これからは、私も一緒です」

孤独だった少年の賑やかすぎる学園生活が、今始まる!

引用:ファンタジア文庫

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

 主人公ルクス・ルーラーは、ある日育ての親でもある師匠、ヴァンベール・ルーラーに多額の借金を押し付けられてしまう。

 更にその当人は姿を消し、一振りの長剣アンドラステと、借金5000万ウォルだけが残され、現在ルクスは借金取に追われている。

 どうやらヴァンベールの借金先は、ラスベート王国の四大貴族の一つ、ユレイナス家だった。

 そうして追われることしばらく、その逃走劇は唐突に終わりを告げる。

 ルクスの目の前に現れたのは、ティアリス・ユレイナスという妖精のような端正の顔立ちの少女。

 そしてティアリスは、ルクスに借金を帳消しすることを条件に戦いを申し込む。

 だがその代わりルクスが負ければ、長剣アンドラステを渡すことになった。

 どうやらこの長剣アンドラステは、元々ユレイナス家の家宝らしい。

 そうして二人は戦い、ルクスは無事に勝利を収める。

 しかしこの勝利をきっかけに、ルクスは良いことも悪いことも含め、様々なことに巻き込まれていく。

 ティアリスと共に魔術学園に通うことになり、裏で暗躍する終焉教団に狙われることになるのであった。

2-2.『感想』

 王道の学園ファンタジーといった印象を受けました。

 同年代と比べて隔絶した力を持つルクス君が、学園で頭角を現していきます。

 ヒロインのティアちゃんも可愛く、当然学園では高嶺の花的存在ですね。

 なのでティアちゃんと一緒にいるルクス君は、順当に他の貴族から因縁をつけられて戦う羽目になました。

 しかし、そこは魔術も剣の腕も確かなルクス君。相手を簡単に一蹴してしまいます。

 ですがこういった話ですと、噛ませ犬的存在は性格が悪いことが多いのですが、この作品だと憎めない性格でした。

 話が進めば進むほど、少しずつ良い味を出しています。

 そしてこの巻での見どころですが、やはりお風呂シーンですね。

 ティアちゃんとルクス君が混浴するシーンは最高でした。

 カラーの口絵も用意されていますので、その点でも見どころです。

 それと最初は、ルクス君の師匠ヴァンベールさんは酷い人だなと思いましたが、借金を残したのには理由があるみたいですね。

 今後の巻で登場したときに、ルクス君とどのようなやり取りをするのか、とても気になります。

 そして暗躍する終焉教団の目的がこの巻で明確になった以上、ルクス君の苦難は続きそうですね。

 王道の学園ファンタジー作品に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:師匠に借金を押し付けられた俺、美人令嬢たちと魔術学園で無双します。
  • 著者:雨音恵
  • イラスト:夕薙
  • 初版発行:2022年12月20日
  • 定価:770円(本体700円+税)
  • 発行:KADOKAWA
  • レーベル:ファンタジア文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

【著者:雨音恵の別作品】

  • 両親の借金を肩代わりしてもらう条件は日本一可愛い女子高生と一緒に暮らすことでした。 (富士見ファンタジア文庫)
  • 俺の前では乙女で可愛い姫宮さん (Jノベルライト文庫)

 


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