1.『あらすじ』
前世の記憶を持つハイエルフ・エイサーは、果実を齧ってはのんびりするだけの生活を120年続けていた。
代わり映えのない森の生活に飽き、外の世界でいろんな経験したいと考える。 千年の寿命をもてあます、気まぐれハイエルフの自由奔放な旅がはじまる――。
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
前世が日本人であったエイサーは、ハイエルフとして森の中で長年生きてきた。
自我が芽生えるまでに30年、そこから森の中での変わるぬ生活を120年と、森での生活は合計150年にも及ぶ。
しかし、そんな生活にもとうとう飽きてしまった。
前世の記憶のあるエイサーは森以外の知識があったこともあり、外の世界へと飛び出す決心をする。
長かった髪を切ると、エイサーはハイエルフの暮らす森から抜け出した。
そうしてヴィストコートという町に辿り着くが、入場料が必要となる。
当然金銭など持っていないエイサーは途方に暮れるが、そこに偶然エルフの少女が現れた。
エルフの少女はアイレナと名乗り、ハイエルフであるエイサーの面倒を見てくれることになる。
どうやら、ハイエルフはエルフにとって特別な存在であるようだった。
そうしてエイサーは、無事にヴィストコートの町へと入場する。
エイサーは、これをきっかけに様々な出会いを果たし、経験を積んでいく。
ハイエルフなのにもかかわらず、ドワーフの弟子になって鍛冶を覚えたり、その後に行きついた王都では刀術までも学ぶ。
ハイエルフのエイサーにとって、10年20年はあっという間だ。
しかし、周囲の人々はそうではない。
流れゆく時の中で、出会いと別れを繰り返しながら、エイサーは旅を続けていく。
2-2.『感想』
ハイエルフに転生したエイサー君は、どうやら森での生活に飽きてしまったようです。
しかしそれもそのはずで、自我が芽生えてから120年も森の中で生活しているからですね。
普通のハイエルフであれば特に何も感じないようですが、前世が日本人であるエイサー君はそうではありません。
変わらない世界活に嫌気がさして、人の住む町へと向かいました。
そこでエイサー君は、なんとドワーフの弟子になって鍛冶を学びます。
どうやらエルフとドワーフは仲が悪いようですが、エイサー君には関係ありません。
そのまま10年間、鍛冶の腕を磨きます。
ここまで読んでいて思いましたが、エルフが鍛冶をするのは珍しいですね。(エイサー君はハイエルフですが)
ファンタジー小説ではあまり見ない設定なので、新鮮な気持ちになりました。
そしてこのまま町に居つくのかと思いきや、エイサー君はあっさりと次の町へと旅に出ます。
10年という歳月は、ハイエルフのエイサー君にとってほんの僅かな間だったようですね。
そうして辿り着いた先が、王都でした。
そこで刀術、ヨソギ流の師匠カエハちゃんと出会います。
しかしヨソギ流は没落してしまい、どうやら問題も抱えているようで?
更には貴族によるエルフ狩りの騒動まで発生して、エイサー君も巻き込まれてしまいます。
ほのぼのとしているだけでなく、こうした急展開も見どころの一つですね。
それはそうと、エイサー君はハイエルフということもあり、容姿が優れています。
男性ですが、中性的でとても可愛らしいですね。
個人的な感想ですが、エイサー君は女装をしたらとても似合いそうです。
ハイエルフは1000年以上も生きるらしいので、今後エイサー君がどのような旅をしていくのか、とても気になりますね。
ハイエルフに転生したけど森での生活に飽きて旅に出る物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:転生してハイエルフになりましたが、スローライフは120年で飽きました -Highelf with a long life- (1)
- 原作:らる鳥
- 漫画:成田コウ
- キャラクター原案:しあびす
- 初版発行:2022年1月12日
- 定価:600円 (税込:660円)
- 発行:アース・スターエンターテインメント
- レーベル:EARTH STAR COMICS
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 転生してハイエルフになりましたが、スローライフは120年で飽きました -Highelf with a long life- (2) (アース・スター コミックス)
- 転生してハイエルフになりましたが、スローライフは120年で飽きました -Highelf with a long life- (3) (アース・スターコミックス)
- 転生してハイエルフになりましたが、スローライフは120年で飽きました 1 (アース・スターノベル)
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