1.『あらすじ』
商社マンだった信吾が目を覚ますとそこは異世界――。信吾が転生したのはヴェンデリンという辺境の貧乏騎士爵家の八男だった。なにもなければ人生詰むような状況で、彼は魔法という才能を頼りに独立を目指す!!
引用:月刊コミックフラッパー
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
ド田舎貧乏騎士爵家の八男に転生してしまった主人公、ヴェンデリン・フォン・ベンノ・バウマイスター。
このままではいずれ人生が詰んでしまうと考え、冒険者予備校に入学をした。
なお貧乏貴族の八男であるが魔法の才能があったため、幸いにも特待生で入学を果たしている。
それにより学費は免除されたものの、生活費は稼がなければならない。
なので生活費を稼ぐためにヴェンデリンは、学友のエルヴィン・フォン・アルニムと共に狩りにやって来ていた。
探知の魔法を駆使することで獲物を早々に見つけ、また魔法で弓の威力を強化して順調に仕留めていく。
するとそんな時、狼らしき生き物に囲まれている少女二人を発見する。
当然助けに入る二人だが、ヴェンデリンの魔法で瞬く間に倒してしまう。
そして助けた少女二人は、偶然にも同じ冒険者予備校のクラスメイトであった。
少女二人はそれぞれイーナ・ズザネ・ヒレンブラントと、ルイーゼ・ヨランデ・アウレリア・オーフェルヴェークと名乗りお礼を口にする。
その後四人は意気投合して、食事を共にすることに。
加えてそのとき唯一魔法の特待生として入学したヴェンデリンに興味が移り、魔法について話が盛り上がる。
そこでヴェンデリンは、自身が語り死人という死霊系の魔物に魔法を教わったことを話した。
また語り死人といっても生前の記憶と理性を持ち、自身の魔法を受け継がせたいという未練を持っているだけであって危険はない。
ヴェンデリンは七年ほど前にその語り死人であるアルフレッド・レインフォードに魔法を教わり、他にも様々な遺産を受け継いだのである。
そうして話は終わり、四人は翌日からパーティーを組んで共に活動することになった。
同時に一通の手紙が届き、確認してみると実家の寄親であるブライヒレーダー辺境伯の園遊会に招待されたようである。
ヴェンデリンは園遊会用に正装を用意すると、訪れたそこで思いがけない話を聞くことになるのであった。
2-2.『感想』
異世界転生したけど、ド田舎貧乏騎士爵の八男になってしまったヴェル君。
貴族とは名ばかりで貧しく、このままでは詰んでしまうことは必然でした。
なのでヴェル君は冒険者になるために、冒険者予備校に入学します。
幸いにも貴重な魔法の才能があるので、このまま冒険者になれば活躍すること間違いなしですね。
仲間には親友のエル君もいますし、ヒロインのイーネちゃんやルイーゼちゃんもいます。
それに加えてヴェル君には、語り死人だったアルフレッドさんという魔法の師匠からの遺産もありますので、お金の心配もありませんね。
更に園遊会では辺境伯自身との縁もでき、アルフレッドさんの師匠だったブランタークさんとも出会いました。
またそこでアルフレッドさんの遺産を更に受け取り、豪邸を手に入れます。
冒険者になる前に既に勝ち組ですね。
ですが貴族との縁も深くなったので、今後は様々なことに巻き込まれていきそうです。
魔法使いは貴重であり、その中でも子供とは思えない力を持つヴェル君。
当然、目を付けられるでしょう。
実家のしがらみや他の貴族とのかかわりなど、これからは試練の時ですね。
果たしてヴェル君の将来はどうなってしまうのか、今後も目が離せません。
ド田舎貧乏騎士爵の八男に転生した主人公が成り上がっていく物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:八男って、それはないでしょう! (1)
- 著者:Y.A
- 漫画:楠本弘樹
- キャラクター原案:藤ちょこ
- 初版発行:2015年9月19日
- 定価:607円(本体552円+税)
- 発行:KADOKAWA
- レーベル:MFC
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 八男って、それはないでしょう! (2) (MFC)
- 八男って、それはないでしょう! 3 (MFC)
- 八男って、それはないでしょう! 1 (MFブックス)
【著者:Y.Aの別作品】
- 婚約者に裏切られた錬金術師は、独立して『ざまぁ』します(1) (ぶんか社コミックス BKコミックス)
- 銭(インチキ)の力で、戦国の世を駆け抜ける。 1 (FWコミックス)
- 異世界帰りの勇者は、ダンジョンが出現した現実世界で、インフルエンサーになって金を稼ぎます! (電撃の新文芸)
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