【レビュー】今日も絵に描いた餅が美味い1【感想】

1.『あらすじ』

さあ、作ろうもふもふパラダイス!
無自覚な愛され少年の“おいでよ”ほのぼのファンタジー!

書き下ろし番外編巻末収録!

異世界の広大な森に、独りぼっちなのに嬉々として絵を描いている少年がいた。名をトウゴ。ある日、彼の世界は、描いた絵がポンッと出てくる魔法の力で一変した!
何でも実体化できることが楽しくて肉やログハウスや泉などを一心不乱に作っていると――泉でふかふかの怪鳥と水浴び、ユニコーンとBBQ、ペガサスに乗って空の旅と、気づけば人懐っこい魔獣達が集まるオアシスができていく! さらには、怪我した親友を助けるために絶滅した特大のドラゴンまで描き出してしまって……!? 絵を描いているだけなのに、何故か精霊様と崇められていくのだった。
餅からドラゴンまで! 何でも生み出して、作ろうみんなのパラダイス! 無自覚な愛され少年の“おいでよ”ほのぼのファンタジー!
書き下ろし番外編収録!“おいでよ”ほのぼのファンタジー!

引用:TOブックス オンラインストア

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

 男子高校生のトウゴは、ある日気が付くと森の中にいた。

 周囲には見知らぬ動植物が多岐に渡っており、どうやら異世界に転移してしまったようである。

 しばらくの間森の中を彷徨さまようが、当然空腹に襲われてしまった。

 このままでは、いずれ力尽きてしまうのは明白である。

 なのでトウゴはどうせ力尽きるならばと、その場で好きだった絵を描くことにした。

 幸いポケットにはA4用紙が数枚入っており、鉛筆も胸ポケットに入っていることに気が付く。

 そうしてトウゴは試しにお世話になっていた先生の宅で出されていた餅と、濃すぎる麦茶を描いた。

 するとどういう訳か、絵に描いた餅と麦茶が実体化してトウゴの目の前に現れる。

 そのことに驚きつつ空腹だったので食べてみると、何も問題なく飲食することができた。

 どうやら異世界に転移したトウゴは、絵に描いたものを実体化する能力が備わっていたようである。

 しかし実体化するにも条件があり、ある程度の完成度と色が必要だった。

 トウゴはそれを理解すると、森の中で色を探し始める。

 それからトウゴは様々な色を手に入れていき、加えて森に生息している巨大な鳥や、ユニコーン、ペガサスなどと友好を深めていく。

 またユニコーンの角やペガサスの翼を狙う密猟者が現れて、トウゴに襲い掛かる。

 だがそんな危険な人物ばかりではなく、この森の領主の次男坊であるフェイと仲良くなったことで、危険を乗り越えていく。

 これで一件落着かと思いきや密猟者の後ろには巨悪が存在しており、新たな危機がトウゴとフェイに降りかかる。

 果たしてトウゴとフェイは、この困難を打破することができるのであろうか。

2-2.『感想』

 この小説は突然異世界に転移してしまった少年が、描いた絵を実体化させる能力で活躍していくストーリーになっています。

 主人公のトウゴ君は中性的で可愛らしい見た目の男の子ですが、どうやら家庭環境が複雑なようでした。

 トウゴ君は絵を描くことが何よりも好きなのにもかかわらず、両親は絵の道具を見つけ次第全て捨てていたようです。

 なので高校生になってからは、与えられた昼食代で少しずつ絵の道具を買っているようでした。

 またトウゴ君には学校の教師とは別に先生という頼れる人物がおり、部屋の一室を絵を描くために貸してもらっているようです。

 そこで度々たびたびもちや濃すぎる麦茶などを食べさせてもらっていたようですね。

 しかしそれも唐突に異世界の森の中に転移してしまったことで、状況が一変しました。

 幸いにも描いた絵を実体化させる能力があったので、持っていた紙と鉛筆を使いなんとか生き延びます。

 本来ならば普通この先どうしようかと途方に暮れるとこですが、トウゴ君は違いました。

 ここならば好きなだけ絵が描けることに気が付き、前向きに生活を始めます。

 描いたものを実体化させることができるので、何もない森の中でも生活には困りません。

 次第に森で生息している生き物たちとも仲良くなり、ある意味幸せな生活を送り始めます。

 誰もいない森の中で動物たちと暮らすのは、私も読んでいて少しあこがれました。

 私も機会があれば、巨大な鳥やペガサスをモフモフしてみたいです。 

 それと何気に主人公のトウゴ君が可愛いですね。

 男の子ですが中性的なので、女の子の服とかがよく似合いそうです。(笑)

 また親友のフェイさんも、良い味を出していました。

 フェイさんの家族とも顔を合わせたことで、次巻以降ではトウゴ君も森の外での活動が増えそうです。

 トウゴ君の能力が異世界で何をもたらすのか、今後の展開も目が離せませんね。

 異世界で描いた絵を実体化させる能力を駆使しながら森の生き物たちと仲良くなる物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:今日も絵に描いた餅が美味い1
  • 著者:もちもち物質
  • イラスト:転
  • 発売日:2021年11月10日
  • 定価:1,399円(税込)
  • 発行:TOブックス

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • 今日も絵に描いた餅が美味い2
  • 今日も絵に描いた餅が美味い3
  • 今日も絵に描いた餅が美味い@COMIC 第1巻 (コロナ・コミックス)

 


 

【著者:もちもち物質の別作品】

  • メイドは進むよどこまでも! (Mノベルス)
  • パンの国は近づいた! 1 (アース・スターノベル)

 


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