1.『あらすじ』
北の傭兵の息子は、南の魔法学院を変えていく――。
戦乱の絶えない北の地で、傭兵の息子として生まれたアルマーク。彼は南から来た老人に魔法の才能を見出されるが、傭兵として成長し、幼くして一人前の戦士となる。しかしアルマークの父は、彼に平和な南の地で魔術師となることを望む。父との約束に従い、アルマークは旅に出る。ノルク魔法学院に入学するために。二年の旅を経てたどり着いた南の学院での暮らしは、北の戦場とはすべてが違っていた。平和な南の国々では魔法が発達し、北の傭兵は蛮族と見なされていた。傭兵の出自を隠さざるを得なかったアルマークは、同級生の少女・ウェンディたちの助けを借りながら、魔術師としての一歩を踏み出す。しかしクラスでは、貴族と平民の間に見えない溝が横たわっていた。アルマークは北の傭兵としての力をもって、クラスメイトたちを、そして学院を変えていく――。
彼は、自分が既に闇を巡る長き戦いの渦に巻き込まれていることをまだ知らなかった……。
引用:MFブックス
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
主人公アルマークは、北の傭兵の息子である。
父親であるレイズは、黒狼騎兵団の副団長をしていた。
ある日、レイズは野盗に追われている一人の老人を助ける。
老人はヨーログと名乗り、なんと南にあるノルク魔法学院の学院長なのだという。
どうやら才能のある子供を探している旅の途中のようだった。
レイズはそれを聞いて、自身の息子であるアルマークを魔法学院に入れてほしいと懇願する。
理由としては、息子を危険な傭兵家業ではなく、平和な南の地で魔術師になることを望んだからだ。
そしてヨーログがアルマークと顔を合わせると、アルマークには魔法の才能があることが判明する。
才能もあり問題ないと判断されたアルマークは、9歳になったら魔法学院に入学することになった。
しかしそれから時が流れたものの、約束だった9歳が過ぎてしまう。
アルマークがようやく魔法学院に足を踏み入れたのは、2年後の11歳になったときだった。
2年遅れて入学を果たしたアルマークは、周囲から遅れつつも魔法を学び成長していく。
仲の良い友人もできて学院生活を満喫していくが、ある時魔物が現れてひと騒ぎ起きてしまう。
また暗躍している同級生もいるようで、平和な日常は果たしてどう変化していくのだろうか。
2-2.『感想』
争いの絶えない北の地で傭兵の息子として育った主人公のアルマーク君。
ひょんなことから南の魔法学院に入学しました。
本来9歳で入学するはずが、アルマーク君が入学したのは11歳です。
子供の2年はとても大きいですよね。
同級生が魔法を使う中で、アルマーク君だけ魔法が使えません。
どうやら、最初は瞑想をして肉体に宿る魔力を感じ取る必要があるようです。
魔法の才能はとてもあるようですが、しばらくは魔法を使うことは難しそうですね。
それはそうと、メインヒロインにはウェンディちゃんという貴族の女の子がいます。
しかしその子よりも個人的には、リルティちゃんという挿絵もない同級生の女の子の方が、ヒロインとして一歩リードしている気がしますね。
リルティちゃんの大切なハンカチを、夜の森に一緒に探しに行ったアルマーク君。
それによって、リルティちゃんはアルマーク君に少なからず好意を抱いたようですね。
次巻以降でリルティちゃんの挿絵を見たくなりました。
もちろんメインヒロインのウェンディちゃんとも、どのような関係になるのか気になるところです。
そして、魔法を使えるようになったアルマーク君が無双する展開も見てみたいですね。
傭兵の息子が魔法学院に2年遅れで入学して魔法を学んでいく物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:アルマーク1 魔法学院入学編
- 著者:やまだのぼる
- イラスト:出水ぽすか
- 初版発行:2022年8月25日
- 定価:定価:1,430円(本体1,300円+税)
- 発行:KADOKAWA
- レーベル:MFブックス
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- アルマーク2 北からの暗殺者編 (MFブックス)
- アルマーク 1 (MFC)
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